理想の人材サービスを自分たちで創るために
新卒で入った会社も同業の人材サービス会社。約7年間勤め、企業や求職者担当、営業企画、人事などを経験し、やりがいや楽しさを感じていました。でも、全国に支店を持つ大きな会社だったこともあり、動きづらかったり、自分の仕事の成果が見えにくいなど、違和感を覚えることが多くなっていました。
そんなとき、東京に新しい拠点を立ち上げるためのメンバーを募集していたクリエアナブキに出会いました。面接でお会いした役員から、東京の市場を知っている当時の立ち上げメンバーを信じて任せてくれるという言葉をもらって、ここなら自由に、自分の経験や想いを存分に発揮できるだろうと期待を持って入社を決意しました。
東京での暮らしが長く、四国とは縁もなかったので、それまではクリエアナブキという会社のことも知りませんでした。正直なところ、入りたい会社に入ったというより、やりたい仕事をできる場所がクリエアナブキだったという感覚です。
当時の立ち上げメンバーとは、自分たちの力で事業を大きくしていこう、そして、自分たちが理想だと思うサービスを、心をこめて提供していこう、そんな暑苦しい会話を日々重ねていました。あの時ほど、みるみるうちに事業を成長させた経験は他にはなく、一員として参加できたことは大きな財産ですし、中途入社の私たちを受け入れ、自由にやらせてくれた会社にも感謝しています。
人生100年時代、既存の枠を越えた働き方を
現在は、人事・企画グループで、採用、社員教育、ブランディング、広報などのなどを業務を担当しています。これまでは、営業、キャリアアドバイザー、セールスアシスタントなどを経験し、一時期は、四国経済産業局の非常勤職員として勤務していたこともあります。
役割が変わると、覚えることも増えて大変ですが、私にとっては様々な経験を積んできたことが財産になっています。
例えば、公務員として四国経済産業局で働いた経験は、とても新鮮で多くの学びがありました。行政という立場からは、社会を見る視点が広く、純粋で、スケールが大きい。他方、当社のような民間企業では、スピーディで小回りが利き、自社の強みを活かしたサービスが提供できる。なんとなくイメージでとらえていた違いがくっきりと明確化され、だからこそそれぞれの立場でしかできない仕事をしようという気持ちを新たにしました。
また、長く同じ仕事をしていると、その仕事ではプロになっても、違う仕事・組織では通用しない人になってしまう可能性があります。VUCA時代、そして人生100年を実り多く生き抜くには、これまで以上に自分の強みや弱みを自覚し、自分だからこそできる仕事は何なのかを考えることが重要だと思います。
これからは働く場所や雇用形態などの枠組みにとらわれない働き方が広がるでしょう。今後は「副業」にもチャレンジしてみたいですね。自分自身の能力や感性をもっと磨いて、新しい働き方を自らも創っていきたいと思います。
「ひとに翼を。」をめざして
会社には、部署や役割ごとに異なる専門性や能力を持つ人がいて、その人の個性、好み、癖なども千差万別です。クリエアナブキの社員も、実に個性豊かです。
でも、様々な価値観を持つ社員がひとつにつながる合言葉があります。そのひとつが「ひとに翼を。」というブランドスローガンです。この言葉は、社員の想いから生まれました。入社まもない社員から経営層までいろいろなメンバーが集まって、会社の特長や、サービスへの姿勢、私たちが提供できる価値は何かをみんなで真剣に考え、この言葉に込めました。
人材サービスは、さまざまな人のキャリアに関わる、とても責任が重くて、とてもやりがいのある仕事です。数学のように明確な答えがないからこそ、悩んだり力不足を感じることも多いですが、そんな時の判断軸が「ひとに翼を。」です。
私も、クリエアナブキの社員が、そして事業をとおしてかかわる人たちが、もっと先へ、もっと前へ進めるようにするために何ができるか、何をすべきかを考えながら仕事をするようにしています。人の輝きに喜びを感じる人、このスローガンに共感していただける人と共に働き、「ひとに翼を。」を体現していけると嬉しいです。
予期しないことこそ、次への力に
プライベートではフルマラソンに出てみたり、富士山に登ってみたり、3年程前には新しくゴルフを始めたり、目標を立ててゴールに向かって突き進むことが好きな性格です。仕事や、就職・転職の場面においてももちろん、目標や計画は非常に重要だと思います。
でも人生で起こることは、自分だけではコントロールできないことが多いもの。計画どおりに進まなくて、ゴールにたどり着かなかったり、ゴールを変更することもあります。例えば憧れの会社に入り、希望の部署に配属されたとしても、上司や同僚に恵まれるかどうかや、仕事が本当に自分に合っているかどうかなんて、実際やってみないとわからないものです。
私が好きなキャリア理論に「ハプンスタンス・ラーニング・セオリー」があります。偶然に起こったことを前向きに活用することで、チャンスが広がりキャリアが形成される、また偶然を呼び込めるように、自ら機会をつくりアンテナを高く持つことが重要という考え方です。クリエアナブキとの出会いも、香川に転勤してきたことも、公務員としての仕事も、私の当初のキャリアプランには無かったことですが、そのおかげで出会えたたくさんの人・仕事・経験が、私のキャリアをつくってくれています。
重要な選択の場面で迷って立ち止まるより、選択したことを正解と思えるような未来を自らつくっていきたい。めまぐるしく環境が変わり、未来がどうなるかわからない時代だからこそ、何事もしなやかに受けとめて、次への力に変えられるような人になりたいですね。
就職活動は、さまざまな偶然が起こる時。みなさんがその偶然をチャンスに変えていけることを、心から応援しています!