結婚・出産、育児といった女性ならではのライフステージを経験
結婚と2回の出産を経験し、通算3年近く育児休暇を取得しました。1度目の育休復帰のときは2人目を妊娠していたので、3か月後の産休が決まってました。内勤の時短勤務での復帰でしたが、自分の体調も完全ではなかったですし、長男の調子もいろいろで、あっという間に3か月が過ぎた感じでした。
2人目の子は1歳になる前の4月から保育園に預け、子どもも私もペースがつかめた5月のゴールデンウィーク明けに職場復帰、今度は企画営業での復帰でした。
当時、企画営業で育休復帰した社員は私が初めてでした。なので、新しく就業が決まった派遣スタッフの方の初日出勤に同行したり、派遣先での就業が終わった派遣スタッフの方のフォローをしたり、朝一番や夕方の業務がある企画営業と育児の両立のイメージが難しく、「営業で大丈夫なのか?」という不安がありました。
ただ、私の場合は夫と私自身の両親が近くにいて子どもの面倒をみてくれるというありがたい環境に恵まれていました。朝の時間は、家族にサポートしてもらったり、早めに保育所に預かってもらったり、夕方も私が対応できない連絡は、支店のメンバーに協力してもらっていました。クリエアナブキでは前例がないことだったので、どうすれば営業職でも育児と両立できるか、上司と相談しながら試行錯誤しました。
育児を経験することで、タイムマネジメントの大切さを痛感しています。常に優先順位を立てて仕事をすることが欠かせませんし、常に明日休んでも大丈夫なように状況を整えておくことや情報共有を意識しています。また、働くママの気持ちが分かるようになったので、仕事のブランクがある求職者の方へお仕事の紹介のときは、自分の経験を交えてお話できるようになりました。
育児と仕事の両立は大変ですが、責任ある仕事を任せてもらえる期待とやりがいを日々感じています。子育ても同じですが、一人では何もできず、家族やまわりの方にサポートしてもらっているからこそ、今の自分があると思っています。働く方にとっても、私もそんなサポートできる存在でありたいと思いますし、自分と関わりをもってくれた方に少しでも翼を授けることができればと考えています。
請負業務でチームをまとめる経験も
以前、請負業務の管理を担当したこともあります。一般企業からの請負をいくつか経験したのち、当時の高松支店では初めての自治体の委託業務を任されました。入札するまでも一苦労でしたし、応札したらしたで業務を軌道に乗せるまでが大変でした。
初めての大型案件だった公共センターの業務は、最初は先方の担当者の期待に応えることや従事するスタッフの定着などの課題がありましたが、当時の支店長と一緒に取り組むことで徐々に先方の理解を得られ、1年後には規模も人数も2倍の業務を請け負うことができました。
請負業務は、取引先の業務をクリエアナブキに任せていただくので、クリエアナブキが業務遂行のための指揮命令や雇用管理を行います。どうやったら効率よく業務が進むか、そこで働く人たちが気持ちよく働くためにどうすべきか、ただ業務を回すだけではなく利益を上げるための管理も必要です。多くのことに対処することが求められました。
私たちの“人材サービス”という仕事は“人”があってこそのサービスです。個人面談やフォローを繰り返し行い、メンバーをまとめていくことの大切さを学びました。今振り返ると貴重な経験を積めたと思います。
キャリアコンサルタントから企画営業へ
新卒で入社してから、主に企画営業でキャリアを積んできましたが、2018年4月から高松支店のキャリアコンサルタントとして、お仕事紹介や派遣が初めての方に派遣という働き方をご案内する仕事を中心に行ってきました。この度、4年ぶりに法人向けの企画営業に復帰することとなりました。キャリアコンサルタントとして求職者の方と日々カウンセリングをしてきた経験を活かして、次は取引先企業の新規開拓や関係構築、就業中のスタッフさんのフォローなどを徹底して行っていきたいと思っています。
仕事を続ける理由
最初は、話すことが得意ではないので私に営業ができると思っていませんでした。あるとき社内の研修で、“SPIN”を学び、「相手にうまく話してもらう営業」という自分の営業スタイルを確立できると、社内表彰されるほど営業成績も上がりました。営業で復帰した育休明けも、できないことを数えるのではなく、できる方法を考え、できることに真面目に取り組むようにしていました。難しい局面も、NOといわずに全力で向き合ってきた積み重ねが私のキャリアになっているんだと思います。
そして、人材サービスという仕事は、「ご縁」と「タイミング」がキーワードだと思っています。一期一会、出逢うべくして出逢ったと思い、出逢えたことに感謝して、自分がその方に何ができるかを考えて行動するようにしています。私に関わることで誰かの幸せや満足につながる。私を頼りにしてくれることがうれしいですし、頼ってくれる方の期待に全力で応えることがやりがいです。
子育てと仕事の両立は大変なこともありますが、サポートしてくれる家族が近くにいることと、なにより子供の成長が自分自身のモチベーションにも繋がっています。働くママさんの就業についても全力でサポートしていき、自分自身も子供と一緒に成長していきたいと思っています。