しごと
2022/02/10
組織の成長を阻むアンコンシャスバイアスとは?まずは”気づく”ことが大切
しごと,働くを知る,人事ご担当者向け
皆さんこんにちは。
クリエアナブキ 教育研修事業チームの中島です。
年度末に向けて非常に慌ただしく営業しております。
例年この時期は、来期の研修計画と予算確保の時期でもあり、ご提案をさせていただく機会が必然的に多くなります。
日々の営業の中で様々な課題を伺いますが、今回は”アンコンシャス(無意識)バイアス”について、考えてみたいと思います。
アンコンシャスバイアスって何?
先日、ある企業より、「ダイバーシティ&インクルージョンが進む中で、様々な人材が活躍できる職場環境を創り出したい」とのご相談をいただきました。
このことがきっかけで、私自身もアンコンシャスバイアスについていろいろと調べました。
ダイバーシティ&インクルージョンを考えるうえで、アンコンシャスバイアスについて理解を深めることは避けては通れない道です。
アンコンシャスバイアスとは、
人が無意識に持っている
・偏見や思い込み
・経験則によって、気づかないうちに身につけたもの本人が意識しないところで、
・行動や意思決定に影響を与える無意識の偏見※デジタル大辞泉より
例えば、
- 「男性は、○○する、△△だ」「女性は、□□だ、××する」
は、典型例です。
他にも、
- 血液型を聞いて、相手の印象や性格を想像する
- 性別、世代、学歴などで、相手を見る
- 単身赴任中と聞いて、「男性」をイメージする
- 性別で任せる仕事や、役割を決めている etc.
実は日常や職場にあふれているものなのです。
自分自身のアンコンシャスバイアスを知ろう
一言にアンコンシャスバイアスと言っても実は多様で、例えば下記のようなものがあります。
- 正常性バイアス
- 同調性バイアス
- ステレオタイプバイアス
- 確証バイアス
- ハロー効果 etc.
これらは、下記によって生み出されると言われています。
- エゴ
- 習慣、慣習
- 感情のスイッチ
そう考えると、アンコンシャスバイアスとは特定の人だけのことではなく、誰でも持っているものですね。
だからこそ、無意識に人間関係のストレスを生み出し、スムーズな組織運営の妨げになる、可能性があります。
アンコンシャスバイアスが及ぼす企業への影響
では、企業組織の中でどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?
【組織】
- 人間関係、企業風土の悪化
- ハラスメント、コンプライアンス違反等の発生
- ダイバーシティが進まない、会話がなく風通しが悪い
【個人】
- モチベーションの低下、成長機会の遺失
- 挑戦できなくなる、ネガティブになる
- 言い訳をする、遠慮をする etc.
何れも、組織の成長を阻む要因になりますね。
アンコンシャスバイアスを知るために企業研修を利用しよう
アンコンシャスバイアスによる悪影響を払拭する方法は何でしょう?
1つ目は、一人一人が自分自身のアンコンシャスバイアスに気付き、知ること
2つ目は、教育研修で学びを深めること
私はこの2つだと思います。
研修を活用し、組織としても個人としても、アンコンシャスバイアスの理解を深め、気付きを得ることで、様々な可能性の芽が出ます。
研修プログラムにおいても様々な場面で用いられ、下記テーマの研修などにアンコンシャスバイアスが取り入れられることが多いです。
- ダイバーシティ・女性活躍・ジェンダー平等を推進するダイバーシティ研修
- 新しい商品・アイディアがうまれる企画力(アイディアだし)研修
- 関係性におけるズレを防ぐメンター研修・コミュニケーション研修
- 今後の自身のキャリア、働き方を考えるキャリア研修
- ハラスメント防止につながる研修 etc.
最近、自分自身も大きな気づきがありました。
日ごろ、お客様から受けているご相談内容(課題)の根本は、元をたどれば全てバイアス(意識的、無意識にかかわらず)が原因なのではないか?と。
コラムで全てお伝えするのは難しいので、詳細にご興味がある方は、こちらまでご連絡ください。