こんにちは。キャリアコンサルタントの後藤 彰久です。

週刊東洋経済 4/13号のテーマが「AI時代に食える仕事 食えない仕事」であったため、直ぐに買い求めて読んでみました。

AIやロボティクスが牽引する第4次産業革命

記事は冒頭以下の内容ではじまります。

昨今、民間企業や公的機関で大流行のソフトウェアがある。定型業務を自動化する「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)のソフトである。矢野経済研究所は、2018年度のRPAの国内市場規模が約418億円に上り、前年比2.3倍に拡大したと発表。19年度以降も年率1~3割増の成長が続くと推計している。・・・・・・・・

続いて、

今のAI、ロボティックス、IoTの普及の流れは第4次産業革命に位置づけられる。

とあります。

現在、私どもの職場でも、コンサルティングに注力すべく、周辺作業の事務処理を減らすためにRPAの導入を検討し、さまざまな実証実験を開始しております。加えてわが社の親会社のあなぶき興産株式会社も積極的にRPAの導入を進めており、RPAはとても身近な存在になりつつあります。メガバンクの新卒採用数や人気ランキングの大きな変化も、RPAに起因する大きな影響として周知の事実だと思います。まさに、産業革命とされるほどの変化です。

AIに関しては、仕事以外のところでも活躍が目立ちます。

囲碁・将棋・チェスについては、既に名人に勝ってしまうことはめずらしいことではありません。
その他、競馬においても予想がはじまっています。(ただし、結果はもちろん自己責任です! 笑)

AIで無くなる仕事、無くならない仕事

皆さまがとても興味がある「AIにとって変わられる仕事」の可能性を簡単に説明させていただきます。

AI機械化の高いと思われる仕事 上位5

■会計事務員  機械化可能性99.8% 就業人口149万人
■銀行窓口係  機械化可能性99.4% 就業人口30万人
■行政事務員  機械化可能性97.9% 就業人口55万人
■警備員    機械化可能性97.8% 就業人口37万人
■コンビニ店員 機械化可能性91.6% 就業人口78万人

24時間営業をビジネスモデルとしているコンビニエンスストア業界では、労働力不足対策としてIoT技術の活用が大きく進んでいることは最近のニュースでもよく取り上げられています。

AI機械化の低いと思われる仕事 上位5

■医師      機械化可能性0.1~0.7% 就業人口27万人
■教員(小中高) 機械化可能性0.2~1.1% 就業人口92万人
■ケアマネージャー機械化可能性1.0% 就業人口10万人
■弁護士     機械化可能性1.4% 就業人口4万人
■製薬研究開発  機械化可能性36.2% 就業人口2.6万人

以上のような職業が想定されるとのことです。

時代の変化で新しい仕事が生まれてくる

もちろんAIやRPAの進化に伴い、これから新たに発生する職業もたくさん発生すると考えられています。この点については、日頃の情報収集に努めていただければと思います。

ちなみに私事で恐縮ですが、現在の私の仕事である「キャリアコンサルタント」については、資格取得を決意した2001年当時、約20年前はほとんど知られていませんでした。

その当時は、現在ほど転職が一般的ではありませんでしたので「転職エージェント・人材紹介会社」についての情報もほとんどなかったと記憶をしています。

私がこの仕事を知ったきっかけは、国会中継でした。当時の厚生労働大臣が今後キャリアコンサルタントを5万人養成していくとの答弁を聞いて、この仕事に興味を持って調べ始めました。時代の移り変わり、今では転職が当たり前の時代となり、テレビでもインターネットでも、街角の看板でも転職サイト・転職エージェントの広告を頻繁に目にするようになりました。

時代が変わると仕事が変わるのは、今も昔も同じなのかもしれません。ただ、時代の流れの速さや変化の大小はその時代により変わります。キャリアを考えるうえで、今の時流をしっかり理解しておくことが大切なのでしょう。

もちろん当社としましても、これからのキャリアを考えるためのポイントや、これから新たに発生する職業について、積極的に情報発信をさせていただきたいと考えております。

まとめ

週刊 東洋経済 4/13号については、私自身とても参考になりましたので、ご興味のある方はぜひとも本を買って読んでみてください。(大手書店では、バックナンバーとしても購入可能ですのでご安心下さい)

最後となりますが、人材サービス業界でも大手転職エージェントを中心にAIの導入が大きく進んでいます。すでにAIがマッチングをしているエージェントもあると聞いています。何がよいということではなく、それぞれの特徴として知っておくことが大切でしょう。

クリエアナブキでは「人間の感情理解を苦手とするAI」では絶対にできない親身な転職相談を実施させていただいております。おひとりおひとりに向き合った、あなたの転職にちょうどいい”おせっかい”が、これまで転職支援させていただいた皆さまに認められた私たちの強みです。転職を考えられることがありましたらいつでもご相談ください。ベテランのキャリアコンサルタントを揃えてお待ちしております。