高所得のベトナム人が海外移住する理由

先日、ベトナム人の友人宅での食事会に招かれました。

その友人は、日系企業現地法人の代表を勤め、私では手の届かない外国車に乗り、高級住宅街の一軒家に住んでいます。

彼のご近所さんを集めた食事会にお邪魔したのですが、私を除く参加者も同じ住宅街に住めるくらいの高所得者であると思われます。

参加者のうち一人が私と同じ38歳ということで意気投合し、色々と話をさせていただきました。

国営の建設会社で技術畑出身、現在は管理職をしているようで、笑顔の素敵な奥さんと3人の子供と素敵な家庭を築かれています。

そんな彼は、今の仕事を辞めて家族でアメリカに移住するそうです。

彼曰く、ベトナムではコネクションによってキャリアが大きく左右されるため、チャンスが平等にある国で一からやり直したいとのことでした。

貧富の差が大きいベトナムにおいて、家族に恵まれ、綺麗な家に住み、他人が羨むようなキャリアを歩んでいるだろうと勝手に思っていたのですが、どうやら違ったようです。

日本社会は恵まれた環境か

自分に同じ選択ができるか?と問われると、難しいと思います。

あまり父親らしいこともしていませんが、一応妻子がおり、子供が就職するまでは博打はできないなと思っています。

もちろん人並に今のキャリアや会社への不満はあり、こんな会社辞めてやる!とか、全て捨ててオーストラリアで大学に入り直したい!等と、思うこともあります。

それでも今のキャリアを選んでいるのは、私が恵まれた環境にいるからだと思います。

ここ数年、様々な業界やお立場の人と会う機会が増え、自分って、大したことないな~と思うことが増えました。

凡人の私が普通に頑張れば、家庭を持ち、家を買い、車を持てる、それが日本社会の良いところだと思います。

逆に自分に高い能力があれば、面白くない社会なのかもしれません。私の周囲を見渡しても、会社や家庭の愚痴をいいながら、何もアクションを起こしていない人が殆どです。

結局、文句を言いながら現状に満足しているのではないでしょうか?

片やベトナムの富裕層、片や日本の庶民。

どちらが恵まれているかはわかりませんが、起こしたアクションから考えると、日本は凡人に優しい社会だと感じる経験でした。

より幸せを感じられるかは自分次第

少子高齢化を背景に日本の先行きは暗いという声をよく聞きますが、モチベーションが下がるので、殆ど耳を傾けないようにしています。

普通に頑張れば多くの人が幸せになれる、日本は素晴らしい国と思えば、仕事も遊びも家庭も一所懸命になれそうです。

もちろん危機意識を持ち、今何をすべきかを見直したり、ライフプランを時代に合わせて柔軟に変えていく必要もあると思います。

只、多くの日本人は恵まれているという前提が正しければ、今置かれている状況をどう捉えるかで、より幸せを感じられるのではないでしょうか?