採用できないなら採用するための戦略を

日本で人材サービスの営業として仕事していた際、多くの企業から「いい人が採れない」という声を聞きました。

ずっと思いつつも、仲の良いお客様以外には言わなかったのですが、その理由はほとんどの場合、給料が安い、仕事がつまらない、会社自体に魅力がない、と、求職者に思われているからです。

そんなことわかってるよ。で、どうすればいいの?というあなた。

 とりあえず、給料上げましょう!

給料上げたら、うちは潰れてしまうよ!というあなた

 じゃあ、休みを増やしましょう!

休み増やしたら、現場回んねぇよ!というあなた

  せめて、自分の魅力を磨きましょう!

なぜなら他に方法がないからです。

人事担当の〇〇さんが素敵だったので、社長がいい人だったので、という理由が決め手で会社を選ぶ人は一定数います。

私ならそんなことで選びませんが、世の中にいる情緒的価値>機能的価値という人を狙って採用していくわけです。

実績のない企業として実践したこと

私が代表を務めるベトナム現地法人はスタートアップ企業かつ革新的な事業をしているわけではないので、はっきり言って会社として魅力がないです。その点を理解した上で、スタッフを採用するときには情緒的価値を狙って次のことを実践しました。

自分の見た目をよくする

もともと身なりには気を遣いますが、面接前にはベトナム人女子好みに髪を短く切り、白髪を染め、体型を維持し、普段は着ない小ぎれいな服で臨みます。においを異常に気にする人も結構いるので、ちゃんと朝風呂も入ります。

どうせならカッコいい人と一緒に働きたいじゃないですか。性別問わず。

オフィスではなくお洒落なカフェで面接する

うちはスタートアップなので、広いオフィスに椅子と机が並んでいるだけでした。私がスタッフだったら不安になるくらいしょぼいです。これは見せたらマイナスだなと思い、第一印象を決める初回面談はカフェで行うようにしました。

相手の話したいことを話させる

人は自分の話を聞いてもらうと気持ちよくなる人が多いです。面接だと自分のPRや用意してきた回答を話さないまま終えると何だか消化不良になってしまいます。採否の判断材料だけを聞くことなく、相手の得意な話をきちんと笑顔で聞く。

結構大事だと思います。

あとは笑顔で接するとか、採りたい人は熱心にくどく、など最低限のことはマストです。
理想は社員全員ですが、せめて経営者と採用担当は丁寧な対応を心がけましょう!

結果、15人以上面接しましたが、応募者側から辞退されることもなく、無事に3名のスタッフを採用することができました。

採用して大体5カ月くらい経ちますが、期待外れというスタッフはいません。正直、この人めっちゃ凄い!ということもありませんが、全員、期待以上の働きをしてくれています。

日本では採用する立場になかったのですが、日本で思っていたことをベトナムで実践し、魅力ない会社でも勝負できるところで戦うことの重要性を改めて感じる採用活動でした。

ベトナムだからでしょ?と思うかもしれませんが、たぶん国籍は関係ないです。

まとめ

いい人が採れないと思ったら、

  1. 給料あげよう
  2. 休みを増やそう
  3. 採用担当&経営者の魅力を磨こう

自分を磨くといっても何を?と思うかもしれませんが、真剣に考えれば何かあるはずです。

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