四国中央市は、愛媛県の東の端、四国のちょうど真ん中に位置する人口約8万7千人の町です。製紙・紙加工業が盛んで、大手製紙会社の本社や本部があり、日本屈指の生産量を誇る「紙のまち」です。今回はそんな「紙のまち」にある印刷会社、近藤印刷工業株式会社にお勤めのAさんに、お仕事についてお話をうかがいました。

Aさんは7年前、友人の紹介で近藤印刷工業株式会社にご入社され、印刷の最終工程である加工を担当。現在は、グラビア印刷工程のオペレーターとして新しい業務を担当、仕事とプライベートを楽しんでいらっしゃいます。

印刷工程オペレーターに転職したAさんにお話を伺いました

どんなお仕事をしていますか?

グラビア印刷の印刷工程において、紙に大きな印刷機を使って印刷を行う業務を2名で担当しています。

具体的には、出来上がった製品の包装、印刷中に印刷機へのインキ補充をしています。紙の厚さにもよりますが、一つの印刷工程には1時間から2時間半ほど時間がかかります。途中インキの補充が必要になるので、インクに溶剤を混ぜ、補充用のインクを作ります。

他に、原紙の引き取り対応や、出来上がった製品の出荷作業も担当します。

↑大きなロール状の原紙

↑緑色の液体がインクです。判(シリンダー)から紙に印刷します。

↑ 出来上がった製品 こちらのロールを包装して出荷します。

仕事をするうえで気を付けていることは何ですか

業務は安全に進めること、難しいことは必ず確認することを気を付けながら進めています。何度も聞きながら、教えてもらって慎重に業務にこなしています。何度も聞いているうちに、業務についても覚えて行きます。

一日の仕事の流れを教えてください

7時30までに仕事の準備を始めます。
判(シリンダー)を据えたり、その日作業の前準備をすすめます。シリンダーに傷などがないか確認もします。不良があれば修理を依頼します。

印刷する紙(原紙)は、大きなロールで工場に搬入されてくるので、それを印刷機にセットし、印刷できたものも元の大きなロールで出荷します。

お昼休みは12時から。同僚と近くの飲食店へ食べに行ったりコンビニで買ってきたお弁当を食べたりしてます。あと、15時に15分の休憩時間があります。

休憩の後は仕事を再開し、出来上がったものを提携している運送屋さんがトラックで回収にくるので出荷をして片付け、だいたい17時には帰宅します。忙しい時期には、2時間ほど残業をすることもありますね。

一緒に働くメンバーや職場環境はどんな感じですか

職場は工場長(40代)、私(30代)、Bさん(20代)の3名がグラビア印刷工程に従事。工場ではBさんと二人で印刷業務しています。

職場環境は話やすく、仕事を教えてくれる環境があります。なんでも気軽に聞ける良い環境です。

グラビア印刷オペレーターとして勤務を始めたのは最近ですが、理解できないことや分からないことは質問をすれば丁寧に教えてくれます。もちろん、都度指示もしてくれますので、指示をもらっても慣れないうちは、何度質問をしても丁寧に教えてくれます。

やりがいや達成感を感じるのはどんなときですか

自分たちが印刷した製品を普段の生活で見つけたとき仕事のやりがいを感じます。

また、仕事のなかでは、何度やっても上手く印刷出来なかったときに、同僚といろいろと解決策を試しながら思った通りの仕上がりで印刷できた時に、達成感を感じます。

「近藤印刷工業株式会社」はこんな会社

紙産業・紙関連産業が多く集積した四国中央市で60年以上印刷業を営んでいます。生活に密着した印刷物を得意としており、食品用包装資材や包装資材を得意としています。

近藤印刷工業株式会社
所在地:愛媛県四国中央市川之江町4060−15
http://www.kondo-print.jp/ 

キャリアコンサルタントから

この仕事の魅力は、自分が作ったものが、飲食店やコンビニで目にすることができること。目に見える商品は、仕事のやりがいにつながると思います。

今回お話を聞いたAさんも、未経験からこの仕事に携わり、頼りになる先輩に幾度と質問して業務を慣れていったとおっしゃっていました。思った仕事ができるまでには時間がかかりますが、どうせなら頼りになる先輩方と和気あいあい一緒に働ける環境がよいですよね。実際に会社に訪問して実感しました。

お忙しい中、お時間を作って気さくにお話を聞かせてくださいました皆さま、ありがとうございました。

近藤印刷工業株式会社は、顧客から包装資材ニーズに応えるために新工場が稼働する予定です。この新工場でご勤務いただける方を募集しています。まずは既存の工場で経験を積んでいただくことになります。ご興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。