こんにちは。クリエアナブキ キャリアコンサルタントの寺岡 智明です。

9月に入り、これから転職活動を本格化する方も増えてくるのではないでしょうか。

求職者の方の中には、応募すればほぼ面接に進める方もいらっしゃるでしょうし、なかなか面接に進めない方もいらっしゃるでしょう。いずれにしても面接に進んだ以上そのチャンスはぜひものにしたいものです。

今回は、転職活動を成功させる上において最も重要といっても過言ではない、採用選考における「面接」について考えてみたいと思います。

企業色がわかる!?さまざまな面接方法

一言で面接といっても、そのやり方は企業によって様々です。

企業規模や決裁権限、募集ポジション、社長の考え方等により面接は1回で決めるところもありますし、3回以上行う企業もあります。面接官も最初から社長がされるところもありますし、まず人事担当が面接し、二次で求人部署の責任者・担当役員、最終で社長・役員が面接するところもあります。

中小のオーナー企業では社長が複数回面接(面談)を行うところも少なくありません。

中には夕食を共にしてお酒を飲みながら本音トークをするところもあります。何度会って話をしても人間性は分からないと考える企業(社長)であれば、1回きりの面接で決まります。

応募企業でどのような面接が何回くらいあるのかを事前に知ることができると、面接の準備もよりしやすくなりますね。

では、転職面接を成功させるためにはどのような準備が必要でしょうか。一般的な例を見ていきましょう。

採用面接を成功させるために必ず準備すべき3つのこと

1.「自己の棚卸し」で転職に対する自身の考えを整理する

転職活動を行う際に、まずは何のために転職するのかを考えると思いますが、一体自分が何をしたいのか、何ができるのかが明確でない方も多いと思います。そのような場合、まずは自分を知ることから始めていただきたいと思います。

具体的には、これまでに経験してきた職務、そこであげた業績、培った能力・スキル・資格などについて、箇条書きで抜き出してみましょう。

そうすることによって、これまで漠然と捉えていた自身の姿がより明確になってきます。そして、この作業が職務経歴書の作成につながり、さらに面接において面接官の質問に自信を持って答えることのできるよりどころとなるのです。

2.ポイントはキーワード!想定質問への回答を整理する

準備しなくても面接の場でいくらでも臨機応変に対応できるという自信をお持ちの方でも、志望動機や転職理由等、基本的な質問への回答は事前に準備されると思います。

一般的に多い質問は、志望動機、転職(退職)理由のほか、職務経歴、応募先にどのように貢献できるか、長所・短所、応募先に対する質問等です。

いずれも、回答ワードを書き出したりしながら頭の中で整理し、本番では基本的に大体1分以内で答えられる程度の内容にまとめておいてください。具体的な回答例や、その他諸々の質問への回答はまた機会をあらためてお話ししたいと思います。

なお、緊張するからと、想定質問への回答を事前に文章で作成し完璧に記憶して臨まれる方もいらっしゃいますが、できれば文章を覚えるのではなく「キーワード」を覚えられた方がよいと思います。覚えた文章を答えようとすると、話しているというより読んでいるような感じになり意外と相手に伝わりにくくなります。また、文章の一部を忘れてしまうと、すべてが飛んでしまいがちです。

回答のポイントとなるキーワードを覚えて臨めば、キーワードから自然と話が広がっていきます。

ちなみに、キーワードをメモした紙を御守り代わりにスーツの内ポケットに入れておくと、不思議と気持ちも落ち着きます。頭が真っ白になった時には、面接官に断ってメモを見ていただくこともできます。

3.失敗できないからこそ!「面接トレーニング」は必須

いくら優秀で誇るべき経験・スキルや実績を持っていたとしても、それを面接できちんと伝えることができなければ元も子もありません。

特に初めての転職や久しぶりに面接に臨む場合、多くの方は非常に緊張します。緊張のあまり面接官の質問の意味を取り違えてとんちんかんな答えになったり、用意していた質問の回答が頭から飛んでしまってしどろもどろになったりします。

できれば、事前に面接練習をして面接の緊張感を味わってから本番に臨むことをおすすめします。

第一希望の企業の面接を受ける前に他の企業の面接を受け、その場を体験しておくという手もありますが、なかなかそうはいきませんね。配偶者やご家族の方を相手に練習するのもよい方法ですし、キャリアコンサルタントの面接トレーニングを受けていただくのも良いと思います。

面接本番でとくに気を付けたい2つのポイント

1.面接の目的を改めて自分の中に落とし込む

面接に進むということは、履歴書や職務経歴書を見て実際に話をしてみたいと思ったわけですから、その時点ではある程度求人ニーズを満たしていることになります。採用側としては、直接話をすることによって本当に「自社のニーズにマッチしている方」か、「自社の戦力として活躍できる方」か、「自社に合う方」かを確かめるために面接をするわけです。その点を理解し、自信と冷静さを持って面接に臨みましょう。

2.第一印象や想定外の対応も大切に

想定外の質問ももちろんあります。そのような時にもきちんと質問の意図を理解し、自己分析に基づいて適切に答えられるよう十分な準備を進めてください。

ただし、内容はもとより、面接は「第一印象」に始まり、対話ではあなたの態度や表情、しぐさ、服装、声の質、大きさ、テンポなど言葉の内容以外の要素で93%の印象が決まってしまう(メラビアンの法則)と言われています。

内容とともに面接のマナーもしっかりと身に着けて本番に臨んでいただきたいと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

私どもキャリアコンサルタントは当然のことながら書類通過率を上げるべく求職者の皆様のスキルや適性、希望を把握するとともに、求人サイドのニーズを正確に把握し、的確なマッチングを行うよう心がけています。また、通過率を上げるための書類作成のサポートも行っていますので、キャリアコンサルタントに相談し、二人三脚で転職活動を進められるのも一つの方法だと思います。

私どもがサポートさせていただく場合には、応募企業がどのような面接を行うかのアドバイスや、面接マナーから内容まで応募企業の面接を想定してロールプレイングを行っています。また、もちろん自己分析のお手伝いもしておりますので、ぜひご相談いただければと思います。

皆さまの転職が実り多いものであることを願っております。