クリエアナブキ 中国・四国UIターンセンター担当 瀧 周太郎です。

渋谷の中国・四国UIターンセンターでUIターン転職を希望される方々の支援を担当し、中国・四国エリアの転職事情や生活環境などについてお話をさせていただくことが多いのですが、私自身は、東京生まれ神奈川育ち。クリエアナブキに入社したのがきっかけで、中国・四国エリアで仕事をすることになりました。そして、本社への転勤をきっかけに、香川県高松市へ家族で引っ越しました。そのとき娘は2歳。数年間を香川で過ごしました。

転勤とはいえ、見方によっては「Iターン」で仕事をしていたことになるかと思います。

東京と中四国では生活にどのような違いが出てくるのか?
東京→香川県高松市の「Iターン」経験者として、今回は高松での生活について振り返ってみたいと思います。

高松の食生活で印象に残っていること

瀬戸内は、魚が安くて美味しいです。とくに瀬戸内海は養殖も盛んなので、ハマチやブリ、タイなどが安定して安く手に入ります。スーパーマーケットで真鯛1匹800円とか、ハマチ一本3,980円とか、関東育ちの私からみるとびっくりするような売られ方をしていますが、地元の方にしてみれば当たり前のようです。カマやアラ(粗)が売られているのも良く見かけます。また、お惣菜のお刺身も種類が多く新鮮なのにも、最初はすごく驚きました。

野菜も豊富で、スーパーマーケットだけではなく、休みの日はJAや道の駅の直売所に行くとめずらしい野菜や果物を手軽な値段で買うことができます。なので、自然と野菜を食べる機会が増えました。

肉類はそれほど変わらない印象がありますが、香川の名物の骨付き鳥は美味しいです。

そして、なんと言っても香川は「うどん」王国。オフィスの近くにも何件もうどん屋があり、お昼時にはサラリーマンやOLが行列を作ってます。どの店も300~500円くらいでおなかいっぱいになる(香川の方言では”おなかがおきる”といいます)ので、昼食代は今の半分くらいで済んでいたと思います。休日に出かけたときも、お昼ご飯に困ったら、探すのはファストフード店やファミレスではなくて、うどん屋。郊外ではファミリー客も多く、小上がりがあったり、子供用の器やフォーク、椅子などが用意されているお店も多いです。香川では、本当に小さい赤ちゃんから上手にうどんを食べています(笑)

高松での子育てで感じたこと

香川は、気候も地形も穏やかなところです。「大自然」という迫力があるところはありませんが、程よい自然があり、公園などの子どもの遊ぶ場所も常に程よい人出です。マイカーで移動するところがほとんどなので、子ども連れで出かけやすい印象があります。

たまたまかもしれませんが、幼稚園で比較しても地方のメリットがたくさん感じられました。
地域差や個別の差はあると思いますが、
 ・月額が安い
 ・預かってくれている時間が長い
 ・給食の日数が多い という印象があります。

もちろん待機児童問題がゼロというわけではありませんが、場所さえ選ばなければ、関東ほど苦労しないようでもありました。

また、私立学校の数が少ないので、小学校受験も中学受験も考えなくても良いというのも良かったのではないかという気がしています。とくに香川では、高校までは公立というのが一般的なようでした。

高松での通勤といえばやっぱり自転車

今年1月の東京の大雪のとき、UIターンセンターのある渋谷駅は大混雑でした。雪でなくても、朝は5分~10分程度ダイヤが遅れるのは当然のことになっていますね。

高松での通勤は、自転車で15分でした。
ほとんど坂がないので、アシスト付き自転車でなくても快適に通勤が出来ていたと思います。通勤・通学の自転車の数が半端なく、高松の朝の風景を見た人はかなりびっくりすると思います。一昔前は、”日本の北京”みたいなどとも言われてたそうですよ。

自転車通勤で気になるのは天候です。そもそも雨や雪が少ない気候なので、心配することもあまりなかったですし、少々の雨であれば、雨具を着て自転車に乗っていました。大雨や雪になるとバスか電車での通勤になりました。

高松で住んでいたときに一度10センチ程度の積雪の日がありましたが、日ごろから公共交通機関に頼らない生活をしている人が多いからなのか、今回の東京のような混乱はなかったと記憶しています。

通勤時間が短いことは地方で生活することの大きなメリットだと思います。

まとめ

香川県高松市での生活を経験して元の東京に戻った今、東京での生活を当たり前に思っていても、たまに中国・四国エリアに出張すると、なんとなく懐かしい気持ちになります。あくまでも地域差や個人の感覚の違いがあるとは思いますが、地方だと快適で幸せを感じられることもたくさんあることを体感しました。

東京や大阪などでお勤めをされている中国・四国エリア出身の方も、こういう気持ちを感じてらっしゃるのかなと思います。
今後も、そのような相談者の方の気持ちを感じ取りながら、Uターン・Iターンの転職を支援してまいります。