愛媛エリア担当コンサルタントの小山です。 

今回は、愛媛県のサイクリスト向けの取り組みについてお伝えします。

愛媛マルゴト自転車道って

愛媛では、県をあげてサイクリスト向けの観光誘致に力を入れ、 愛媛県今治市と広島県尾道市をつなぐ、しまなみ海道(西瀬戸自動車道)はサイクリングのメッカと呼ばれるようになりました。

また、誰もが自転車を楽しめる 「愛媛マルゴト自転車道」を展開し、愛媛を“サイクリングパラダイス”とすることを目指しています。 

県下の市町村では、中級者向け、ファミリー向けにサイクリングコースを設定しています。 コースがわかりやすいように路面には、砥部焼きの再生材を活用して「ブルーライン」を引いたり、 レンタルサイクル拠点やラック型の駐輪施設を設置しています。 
また、JR四国と伊予鉄道は、自転車を運べるサイクルトレインやサイクルバスを導入してこの活動を後押ししています。 

帰省の際に、道路に見慣れないブルーラインが引かれていたら、それはサイクリングコースです。 

県下のサイクリングコースは以下で確認できます。 

愛媛マルゴト自転車道

 サイクリストを守る「思いやり1.5m運動」

思いやり1.5m運動」ってなんだと思いますか。

「自動車が、自転車を追い抜く際に安全のため1.5m間隔を保持しましょう」というドライバー向け安全運動です。

サイクリストの増加で道路での自転車と自動車との共存環境が大きく変化し、問題も発生しました。

自転車利用者からは、「車道の左側を正しく通行しているにもかかわらず、自動車等に直近を追い抜かれて危険を感じたことがある」といった声があります。 ドライバー側は危険な追い越しをしている意識がないのも事実です。

そして、自動車等が自転車に追突する事故も少なからず発生しており、こうした形態の事故は、一度発生すると自転車運転者の致死率が極めて高くなる傾向にあることから対策の必要性が指摘され、”1.5メートル”という具体的な基準・目安を示すことで、ドライバーの実践意識を高めようと「思いやり1.5m運動」が平成27年11月から始まりました。

愛媛県 思いやり1.5m運動 

まとめ

風光明媚な瀬戸内の島々をめぐるしまなみ海道でのサイクリング目的で、世界中から愛媛を訪れるサイクリストの皆さんが増加傾向にあります。JR今治駅周辺では外国人のサイクリストをよく見かけます。週末は、県下の各所でロードバイクに乗ってサイクリングを楽しむ皆さんがとても目立つようになりました。

サイクリストに優しい取り組みをしている愛媛県に、もっと多くのサイクリストに来県いただき、愛媛の魅力を全身で感じて欲しいと思います。