Word 文書の文字列や段落には、書式を追加して設定できます。

たとえば、下図の赤枠の段落には「行頭文字」などの段落書式や「太字」「下線」などの文字書式が設定されています。

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文字列は含まず、この段落に適用されている書式だけをほかの段落にコピーして貼り付けられます。

同じ書式を適用したい文字列や段落が複数ある場合、スタイルを使うのも 1 つの方法ですが、一時的な書式なのであれば「書式のコピー / 貼り付け」でもよいでしょう。

今回はリボンのコマンド ボタンを使う方法とショートカット キーを使う方法をご紹介します。


 

書式のコピー元となる段落 (または一部の文字列) を選択して、リボンの
[ホーム] タブの [クリップボード] グループの [書式のコピー/貼り付け] にマウス ポインターをあわせると、メッセージが表示されます。

ここには、コマンドの正式名称とともに、ショートカット キーが記載されています。

また、参考としてこのコマンド ボタンはダブル クリックによる利用ができることなども書いてあります。
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リボンのコマンド ボタンで書式のコピーをする (一ヶ所)

  1. 書式のコピー元となる段落 (または一部の文字列) を選択して、リボンの
    [ホーム] タブの [クリップボード] グループの [書式のコピー/貼り付け] を
    クリックします。
    J03.png

     
  2. マウス ポインターに刷毛のマークがつきます。

    書式を貼り付ける文字列 (段落) をなぞるようにドラッグします。
    J04.png

     
  3. なぞった段落に書式が貼り付けられます。

    貼り付けを実行するとマウス ポインターから刷毛のマークが消えます。
    ([書式のコピー/貼り付け] をクリックした場合は、連続して複数の場所に書式を貼り付けられません。) J05.png
     

 

リボンのコマンド ボタンで書式のコピーをする (複数箇所)

  1. 書式のコピー元となる段落 (または一部の文字列) を選択して、リボンの
    [ホーム] タブの [クリップボード] グループの [書式のコピー/貼り付け] を
    ダブル クリックします。
    J06.png

     
  2. マウス ポインターに刷毛のマークがつきます。

    書式を貼り付ける 1 つ目の文字列 (段落) をなぞるようにドラッグします。
    J07.png

     
  3. なぞった段落に書式が貼り付けられます。

    [書式のコピー/貼り付け] をダブル クリックしたため、マウス ポインターには刷毛のマークがついたままになっています。([書式のコピー/貼り付け] ボタンもオンになっています。) 
    J08.png

     
  4. 書式を貼り付ける 2 つ目の文字列 (段落) をなぞるようにドラッグします。
    J09.png

     
  5. [Esc] キーを押すと、[書式のコピー/貼り付け] モードがオフになり、書式の貼り付けができる状態が解除されます。
     

 

ショートカット キーで書式のコピーをする

  1. 書式のコピー元となる段落 (または一部の文字列) を選択して、[Ctrl] キー + [Shift] キー + [C] キーを押します。
    J10.png

     
  2. 貼り付け先となる段落を選択し、[Ctrl] キー + [Shift] キー + [V] キーを押します。

    もちろん、同時に複数の段落を選択せずに、1 つずつ範囲 (文字列や段落) を選択して、ショートカット キーによる貼り付けを繰り返すこともできます。
    J11.png

     
  3. 選択していた段落に書式が貼り付けられます。J12.png

 


ちなみにこのショートカット キーは、図形やテキスト ボックスなどの書式のコピーと貼り付けにも使えます。Excel のセルでは利用できませんが、PowerPoint のプレースホルダーでは使えますよ。


石田 かのこ