Excel には、以前ご紹介した FIND 関数  のように、複数の関数を組み合わせることでより力を発揮する関数があります。セル内の文字数を数える LEN 関数もその 1 つかもしれません。
基本的な数式の作り方や特長をご紹介しておき、次回の RIGHT 関数と組み合わせる方法につなげられるようにしておきたいと思います。

step102-EX13.jpg

氏名が入力されているセルを対象として、文字数を求めて表示します。
操作に慣れていない方は、日本語入力をオフにして操作してください。

数式は、「=LEN(文字数を数えたいセル)」とします。
ここでは、文字列がふくまれているセル A2 です。

1.結果を表示したいセルを選択し、「=LEN(」と入力します。
関数名は小文字でもよいです。
 
102-EX13.jpg

 

2.文字数を求めたいセル (A2) をクリックします。
202-EX13.jpg

3.「)」を入力して、[Enter] キーを押します
302-EX13.jpg 

 

4. セル A2 の文字数が表示されます。
 
402-EX13.jpg

 

補足
LEN 関数は、文字列の長さ (文字数) を返す関数です。対象となる文字列は、半角と全角の区別がなく、どちらも 1 文字と判断されます。また、句読点やスペースも 1 文字として判断されます。

数式は、下記のように引数を指定します。

LEN(文字列)

文字列 には、取り出す文字が含まれている文字列またはその文字列が入力されているセル番地を指定します。文字列を指定する場合はダブル クォーテーションで括ります。
“神奈川県” や “港区” というように文字列を指定したり、A1 や D4 のようにセル番地を指定したりします。



セルの中の文字数を数えてから何かをする、という作業をしているとしたら、それは LEN 関数で行えると考えればよいです。単純に「このセルには何文字入っているかを知りたい」とか、「何文字までに収めたいから隣のセルに文字数を表示したい」という場面だけでなく、何文字以上だったらどうしたいかという処理を組み合わせるとか、全体の文字数から特定の文字数を引いて一部だけ抜き出したいなど、他の関数と組み合わせて利用し、目的を達成するという使い方へも発展させることができますよ。

石田 かのこ