下図の A と B の違いはわかりますか?

段落と段落の間に少しだけ隙間があって、全体的に内側に寄っていて、文章の先頭が少し字下げされています。

A から B にするためにわたしは、スペースを使っていないし、(文章の間に) 空の段落を設けていません。

何をしたのかを Word らしく表現すると、

3 つの段落の前 (上) に 0.5 行分の間隔を設定し、
3 つの段落の左インデントと右インデントを 1 字分設定し、
3 つの段落の最初の行を左インデントよりさらに 1 字分字下げ

しています。

A ではなく、B としたいのなら、まずは A のように文章をいわゆるベタ打ちします。
その後、B にするために段落に対して書式を設定します。

今回はその流れをご紹介します。

段落の話

念のため書いておきますが、Word は段落記号 1 つが 1 つの段落です。
文字が多いとか、行数が多いとかは関係なく、段落記号を含む 1 つのカタマリのことを段落といいます。
段落記号というのは角度のある矢印の編集記号です。

下図のページには 3 つの段落がある、ということです。

段落書式 (間隔、インデント) の設定

  1. 3 つの (複数の) 連続した段落を選択するときには、選択領域にマウス ポインターを合わせて、すべての段落を含むようにドラッグします。
  1. 選択している 3 つの段落それぞれの、前 (上) に隙間を設けたい場合は (段落の) [間隔] の [前] をゼロのままにせず、0.5 行 ~ 1 行程度に設定します。
     
     ここでは、リボンの [レイアウト] タブの [段落] グループの [間隔] の [前] に「0.5 行」と設定しています。

      

  1. 選択している 3 つの段落の左側にインデント (字下げ) を設定すると、余白よりも内側から文字列の配置が開始され、右側にインデントを設定すると余白よりも内側で折り返されます。
     
     左インデントと右インデントは、リボンの [レイアウト] タブの [段落] グループの [インデント] の [左] と [右] で設定できます。
     
    ここでは、[左] に「1 字」、[右] に「1 字」 と設定しています。
  1. 選択している 3 つの段落の 1 行目 (最初の行) だけ、左インデントよりもさらに字下げする場合は、[段落] ダイアログ ボックスで設定します。
     
     リボンの [レイアウト] タブの [段落] グループの右下にある小さな矢印のボタンをクリックします。([ホーム] タブの [段落] グループでも OK)

  1. [段落] ダイアログ ボックスの [最初の行] で「字下げ」を選択すると、右側の [幅] に「1 字」と設定されます。
     (たいてい 1 字分しか字下げしないので変更せず) [OK] をクリックします。

  1. 選択していた 3 つの段落の 1 行目 (最初の行) だけ、左インデントよりもさらに 1 字分、字下げされます。

完成イメージはこちら

今回ご紹介したインデントや (段落の) 間隔は、[中央揃え] などと同じ段落に対して設定する書式です。

冒頭でも書きましたが、文章 (段落) の開始位置を変更したり、段落間に隙間を設けたりしたいときは、下手にスペースや [Enter] キーによる段落記号の追加などをせずに、特別な書式が設定されていない文章 (段落) を用意してから書式を設定して見た目を整えます。

よく、改行と言われている段落の中や段落の末尾で [Enter] キーを押す動作は、厳密には改段落であり、書式が設定されている段落が分裂します。

ということは、今回の 3 つ目の段落の末尾で [Enter] キーを押したら、設定を繰り返さなくてもこれまでの 3 つの段落と同じ書式 (インデント、間隔) が設定されている 4 つ目の段落を追加できる、ということです。

ものは考えようで、「なんか勝手に字下げした!」ではなく、「あ、分裂したのね」「ここはその書式はいらいないよ」というときは、書式をクリア (リボンの [ホーム] タブの [フォント] グループの [すべての書式のクリア] など) を実行して対応すればよいです。

いずれにせよ、段落の分裂によって書式が維持されることに対応することが難しいスキルなら、ベタ打ち→書式設定がおすすめです。なん十ページもあるときに全ページベタ打ちしろとはいいません。1 ページ単位でベタ打ち→書式設定でどうでしょうか。

石田 かのこ