Excel のワークシートで「ここからここまでを全部足したい」というように、複数のセルを含むセル範囲を対象として和を求めたいとき、「+」でつなぐ計算式ではなく、SUM 関数を使われることが多くあると思います。

掛け算のときはどうしていますか?
PRODUCT 関数を使用すると、指定した範囲に含まれる数値をすべて掛け算して積を求めることができます。

合計は SUM、掛け算は PRODUCT、ということで同様の考え方で掛け算ができますよ。
 

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[割引金額] の列に [標準価格/個]、[個数/箱]、[割引] のデータを掛け算して割引金額を表示します。
操作に慣れていない方は、日本語入力をオフにして操作してください。
数式は、「=PRODUCT(セル範囲)」とします。
ここでは、セル D5 からセル F5 をセル範囲として指定します。

 

1.結果を表示したいセルを選択し、「=PRODUCT(」と入力します。
関数名は小文字でもよいです。

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2.セル範囲 (D5:F5) を選択します。

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3.「)」を入力して、[Enter] キーを押します。

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4.計算結果が表示されます。

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5.数式をコピーして、他の行にも割引金額が表示されるようにする場合は、
フィルハンドルをドラッグして、数式をコピーします。

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先日、「*」(アスタリスク) でつないだ、とても長い掛け算の数式を目にすることがありました。
そのときに PRODUCT 関数を使ったらよいのに、と思ったので書いてみました。
掛け算をしたい対象が少ないときは「*」でつないでもよいと思いますが、3 つ以上の対象を掛け算したいときには関数で処理するとよいですね。計算式も短く、すっきりとしますよ。

 

もちろん、SUM 関数と同様に離れたセルを対象として指定することもできます。その場合は、
「=PRODUCT(A1,A10,A20)」というようにセルを「,」で区切ってください。

 

石田 かのこ