Excel での “令和” 対応には、いろいろな方法がありますが、その中の 1 つとして、和暦の表示形式+条件付き書式で対応する方法をご紹介します。そもそもの表示形式のお話を細かく書くと長くなるので、基本的なことはご存知の方向けに書きます。

大前提として、特別な表示形式を設定していない [標準] という表示形式のセルに、Excel が日付だと認識できるように「/」区切りなどで日付を入力すると、表示形式が [標準] から [日付] (yyyy/m/d) の表示形式に変更されます。

今回は、西暦も入力しています。西暦を入れないと [m”月”d”日”] ([ユーザー定義]) という表示形式が適用されます。どうせ変えてしまうから、どちらでもいいけれど、Excel が日付であると認識できるように入力してください。いわゆるシリアル値。

日付を和暦で表示する

日付を入力しているセルの表示形式を和暦に変更することから始めます。

  1. 表示形式を変更するセルを選択して [Ctrl] キー + [1] キー (テンキーはダメ) を押すと、[セルの書式設定] ダイアログ ボックスが表示されます。(ダイアログ ボックスが表示できればなんでもよいので、ショートカット キーはいやなら、右クリック - [セルの書式設定] でもなんでも、いつもご自身がやっている方法でどうぞ) 


  2. [セルの書式設定] ダイアログ ボックスの [表示形式] タブの [分類] で [ユーザー定義] を選択し、[種類] ボックスに「ggge”年”m”月”d”日”」と入力し、[OK] をクリックします。

    「”年”」や「”月”」のような文字列を囲むダブル クォーテーションは、この時点で入力して追加してもよいし、入れずに進めても自動的に付加されます。

    「ggg」が「平成」や「令和」といった元号、「e」が「(平成) 30」や「(令和) 1」の年の部分です。よって、「ggge”年”」とすると、シリアル値 (日付) に対して、「平成30年」や「令和1年」といった表示形式を適用でき、和暦で表示できるようになります。


  3. セルの表示形式が変更され、和暦で表示されます。
     「令和1年」でよいのであれば、ここで終了。
     今回は「令和元年」としたいので、次の条件付き書式の設定に進んでください。

条件付き書式を追加で設定する

前の手順で和暦の表示形式を設定したセルに、さらに条件付き書式を使って、「2019/5/1 から 2019/12/31 の場合はこんな書式にしてね」という設定を付け加えるイメージです。

  1. 和暦の表示形式を設定したセルを選択し、リボンの [ホーム] タブの [スタイル] グループの [条件付き書式] をクリックし、[新しいルール] をクリックします。


  2. [新しい書式ルール] ダイアログ ボックスで [指定の値を含むセルだけを書式設定] を選択し、ダイアログ ボックスの下部で [セルの値] [次の値の間] と指定して、「2019/5/1」と「2019/12/31」を入力し、[書式] をクリックします。


  3. [セルの書式設定] ダイアログ ボックスの [表示形式] タブの [分類] で [ユーザー定義] を選択し、[種類] ボックスに「ggg”元年”m”月”d”日”」と入力して [OK] をクリックします。
     
     「e」は入れません。その代わり「年」ではなく「元年」という文字列を「ggg」の後ろに追加しています。


  4. [新しい書式ルール] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。


  5. 選択したセルに条件付き書式が設定され、日付が「2019/5/1 から 2019/12/31」の間、つまり令和 1 年の場合は、令和元年と表示されます。


  6. 日付が「2019/5/1 から 2019/12/31」以外の場合は、条件付き書式の適用はなされないので、セルの書式設定の和暦の表示形式が適用され、適切な元号 (年号) で表示されます。

保存もしない!印刷したら終わり!なら、手入力で文字列を好きなように入力したらよいと思いますが・・・。(私はやらないけど)
継続した利用 (日付をいろいろ変えて使いたい) 場合は、きちんと日付 (シリアル値) に対する書式として制御することが望ましいでしょう。実務はこちらが適切だと思います。

もちろん条件付き書式を使わずに、表示形式だけで対応する方法もありますが、特にこだわりがないのなら条件付き書式で対応するほうが容易かと。お試しください。

石田 かのこ