PowerPoint で図や図形などにアニメーションを設定すると、[アニメーションの設定] ウィンドウに
アニメーションの再生順に、図や図形の名前が表示されます。

たとえば、下図でいうと「図 1」や「角丸四角形吹き出し 1」と表示されている部分が、
図や図形の名前です。

このままだと、どの図、図形にどのようなアニメーションが設定されているのかがわかりにくく、
編集や確認をするときに対象の図や図形を見つけにくいですね。

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こちらの図↓のように、図や図形を表す名前で表示されているとわかりやすく、扱いやすくなります。

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今回は、スライド上の図や図形などのオブジェクトの名前を変更する方法を書きます。

Step 1. [オブジェクトの選択と表示] ウィンドウを表示する

名前の変更作業を行うためのウィンドウを表示します。

ここで表示する [オブジェクトの選択と表示] ウィンドウは、スライド上の図や図形の重なりの
順序を変更したり、一時的にオブジェクトを非表示にしたりするときにも利用できるウィンドウです。

1. リボンの [ホーム] タブの [選択] をクリックし、[オブジェクトの選択と表示] を
クリックします。
(下図では、タブ名が見えていませんが [ホーム] タブです。)

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2. [オブジェクトの選択と表示] ウィンドウが表示され、スライド上に配置されている
図や図形などのオブジェクトの一覧が表示されます。

図や図形の末尾に表示されている番号は、スライド上に挿入した順番に自動的に付与される
番号です。ほかのスライドからコピーしてきた図や図形の場合は、連番にならないこともあります。

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Step 2. オブジェクトの名前を変更する

スライド上の図の名前を変更します。

1. スライド上で、名前を変更する図や図形を選択し、
[オブジェクトの選択と表示] ウィンドウで対象のオブジェクトの名前に色がついたことを
確認します。

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2. [オブジェクトの選択と表示] ウィンドウの色が付いている部分をクリックします。
「図1」などの名前の上でもよいです。
 
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3. クリックしたオブジェクトの名前が反転し、編集できる状態になったら、
オブジェクトに付けたい名前を入力して [Enter] キーを押します。
 
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4. オブジェクトの名前が変更され、確定されます。

[アニメーションの設定] ウィンドウの表示も、変更後の名前に更新されます。

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5. 必要に応じて、スライド上のすべてのオブジェクトの名称を変更します。

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オブジェクトの名前は変更をしなくても問題はおきません。ただ、変えておいたほうがより扱いやすい、という種類の設定です。
自分だけでなく、複数のユーザーで 1 つのファイルを仕上げていくときには、
こういったちょっとした設定がスムーズに作業を進めるためのポイントになったりします。
名前を変更することで、その後の作業がスムーズに進むのであれば、設定しておく価値はあると
思います。

オブジェクトの名前の変更は、PowerPoint に限らず、Excel でも Word でも同じように行えます。
PowerPoint 以外の製品でも必要と思われる場合には設定をお試しください。

石田かのこ