しごと
2021/11/08
当社のママ採用。進めてわかったママの3つの強み ~中間管理職のつぶやき~
しごと,働くを知る,人事ご担当者向け
皆さんこんにちは。クリエアナブキ BPO営業グループの飯間です。
今回のコラムは「当社がママ採用を進めてきて分かったこと」に関して書きます。
最後までお読みいただければ幸いです。
ママ採用にフォーカス!ママスクエア事業のご紹介
2018年12月、当社は株式会社ママスクエアとの協業事業として「クリエ×ママスクエア高松」をOPENしました。その後、広島、松山と中四国で3拠点を立ち上げ、運営しています。ママスクエアとは、中四国では珍しいママが子連れで出勤できる新しいワーキングスペースの形です。
今まで、働きたくても子どもの預け先が見つからず働けないママや、子どもの成長を近くで見届けたいママは、仕事を諦めないといけない現実がありました。
出産を機に働く場から離れ、子育てを中心に過ごしていくママは多いです。当然、社会とのつながりは薄れ、職歴という点ではブランク期間になってしまいます。
釈迦に説法かと思いますが、日本の労働人口は年々下がっています。フルタイムで土日も出勤でき、残業もできる人材を今まで企業は当たり前のように求めてきました。しかし、そのような人材はすでに少なく、採用基準を変えていない企業は人材難で倒産ということも現実に起こっています。
今後は人事戦略をダイバーシティ化し、高齢者、ママ、外国人など多種多様な人材を活かす企業が業績を伸ばしていくのではないでしょうか?
私はママスクエア事業の立ち上げから約3年間、子連れ出勤希望のママの採用を近くで見てきました。20年間人材ビジネスにどっぷりつかっている私ですが、ママ採用で新たに気付いた“ママの3つの強み”をお伝えしたいと思います。
仕事をするうえでの、ママたちの3つの強み
意欲
面接にいらっしゃるママは、みなさん仕事に対する意欲がとても高いです。
子連れ出勤ができる仕事や、時短の仕事は少ない(地方は都会よりさらに少ない)ため、そもそも仕事の希少性が高いのかもしれませんが、「どうしても働きたい=社会との接点を持ちたい」という志望動機はとてもリアルで熱量を感じます。最初の段階から働くことに喜びを感じており、意欲があり、チャレンジ精神旺盛の方が多いです。
効率
ママは時間管理に長けています。普段、いくつものタスクに優先順位をつけながら家事をこなしていくように、限られた時間の中で本当に集中して働いています。短い時間でも(いや短い時間だからこそ?)猛烈なスピードで仕事をして帰っていきます。
生産性は非常に高く、管理者側から見るデータにも顕著に表れています。
また、働く事=嫌な事ではなく、自己実現の場としてポジティブに捉えている方が多いです。勿論、対価があってこそですが、それ以外にもママは、仕事に出ることで“自分の時間を有意義に使っている”と、普段は子どもに向けているベクトルを自分に向けることができます。それが充実感につながるのかもしれません。
チームワーク
ママ同士でつくるチームが、これほどまでに強いチームワークを発揮するとは思っていませんでした。
ママなので当然、お子様が熱を出してお休みする事もあります。そんな時は、ほかの出勤しているママがその方の分まで頑張って働きます。また、お休みしたママは休み明けに挽回しようとさらに猛烈に働きます。別のママが休む際も同じことがおきます。ちょっと大げさですが休みを取る事で逆にチーム全体の生産性が上がる不思議なチームなのです。
皆さん、その日の業務をこなし、お子様と一緒に帰っていきます。
この3点のママの強みが、企業を成長させる重要なポイントになると感じました。
ママ採用の効果
働き方改革という言葉が世に出てから数年がたちました。みなさんの会社は採用に関してどのような新しい取組みをされていますでしょうか?
イノベーションを起こすためにダイバーシティは欠かせないと言われています。
多様な意見があって新しい考えが生み出される。今までのような長時間働ける人材を金太郎飴のようにたくさん採用する時代ではなく、多様で個性のある人材がそれぞれの役割・場で成り立つ企業・組織の方が変化に強いのは当然かもしれません。
当社のママスクエア事業も他部門に良い影響を与えています。ママの働きを通じて会社全体が幸せになる、とても素晴らしいことだと思っています。
ママ採用に関してのアドバイスはもちろん、採用全般に関してのご相談を受け賜っております。ぜひ一度、貴社の採用に関するお悩みをお聞かせください。少しでもお役にたてれば非常に嬉しく思います。
「ママが子連れ出勤できる世の中を当たり前に。」ビジネスでしっかり取り組んでいきたいと思います。
【中間管理職のつぶやき】 第1回:部下との関係構築は「日常の承認」から |