皆さん、こんにちは。クリエアナブキ 教育研修事業チームの中島です。
今回のコラムは「シニア層の活躍」についてです。最後まで読んでいただければ幸いです。

自分自身が年齢を重ね、“これまで”と“これから”の職業人としての人生を考える機会が増えています。

人材サービス業界に身を置くからなのか、それとも単純に自身の老いを感じているからなのか??

このようなタイミングで、教育研修事業に携わることも何かの“縁”と思いながら、日々、お客様のところに訪問させていただいています。

企業が抱えるシニア層の課題

営業の日々を送る中、でシニア層に向けての研修の相談をお受けする機会が増えました。

相談されるお客様は、大きく分けると二つの課題に直面されています。

  • モチベーションを向上させたい
  • キャリアビジョンを持ってほしい

では、なぜシニア層に向けてのご相談が増えているのか、少し考えてみました。

問題の原因は、日本の人員構成の変化(少子高齢化)ではないでしょうか?

総務省のデータによりますと、65歳以上の人口は、2005年には約20%でしたが、2055年にはなんと約38%まで増える見込みになっています。

<高齢化の推移と将来推計>

出典:総務省ホームページ(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd121220.html)

定年退職後の再雇用の分類

そういった状況の中、2021年4月1日に改正高年齢者雇用安定法が公布され、65歳までの雇用確保義務に加え、70歳までの就業確保の措置をとることが、努力義務として追加されました。

現在多くの企業では、シニアの活用は下記3パターンに分類されるのではないでしょうか?

  • 専門性発揮型
  • 現状継続型
  • 単純労働型

営業の時にお話しをうかがう限りでは、「2」の現在の業務を継続するパターンが多いように感じています。

定年退職後の再雇用の場合、その多くは給与が大幅に減少するため、仕事のモチベーションを保てなくなる人もいます。

ある調査では、企業の約4割が、「再雇用した社員のモチベーションが低下している」と回答しており、モチベーションの低下はパフォーマンスの低下にもつながるため、企業運営において非常に大きな課題です。

モチベーションをアップさせるためには“教育研修”が効果的

そこで「教育研修」というわけです。

私自身、何度かシニア層向け研修のオブザーブをさせていただいていますが、研修が始まるときの空気感は、他の研修と大きく異なります。

受講者の皆様が、今日は何なん??何するん??と身構えておられます。

しかし、研修が始まり時間が経過するにつれ、空気が変わります。

下記のような内容を話し合うことで、様々なことが整理され、落ち着いた気持ちで、前向きに考えることができる”場”が生まれるのだと思います。

  • 今までキャリアを振り返り、
  • ご自身に何ができるか?これからなにをもって貢献できるか?を考え、
  • 何を成し遂げるか?という目標を持つ etc.

教育研修ですべてを変えることは難しいかもしれません。

お恥ずかしながら、日々お客様の研修をオブザーブさせていただきながら自己変革ができないことに反省の日々です。。。

しかし同じ階層の社員が集まり、考えや意見を発信し、お互い共有することで、自ら内省し“気付き”を得ることは非常に重要なことと思っています。

それは、シニア層に限らず全ての研修がそうなのではないでしょうか??

これからも、お客様の人材育成の課題に対して、果敢にチャレンジしていきます。

どうぞ、よろしくお願いします!