しごと
2021/10/27
社員の退職申し出。応援?怒り?ポジティブに受け入れるための日常マネジメント
しごと,働くを知る,人事ご担当者向け
こんにちは。クリエアナブキの平井です。
「あのー、仕事を辞めたいのですが。。。」
突然、社員からこのように言われたらどう思いますか?
悲しい? 面倒? 怒り?
幸せなことにベトナムへ来て1年、まだ当社の社員は辞めたいと言いません。今はコロナ禍ゆえに、他にいい転職先がないため辞めないのだと思います。
ただ、いずれ訪れるであろうことなので、
仕方ないが20%、応援が70%、さみしいが10%
(わざわざエネルギーを使って、怒ったりしたくない)
と思えるように、日常のマネジメントで以下の3点に取り組んでいます。
- “自社で求める優秀さ”を明確にする
- 目標設定とフィードバックをシステム化する
- 仕事が属人化しないようにする
当社のケースについて、もう少し詳しく書きます。
自浄作用を生み出す3つの取り組み
1.“自社で求める優秀さ”を明確にする
⇒ 当社のCADオペレーターの場合、シンプルにミスが少なく、作図スピードが速い人が優秀と定義しています。
部下を持つ場合、上記に加えて、図面チェックの精度と優秀なCADオペレーターを育成できることが必要になります。
遅くまで頑張ったり、イエスマンだったり、会社での態度は関係ありません。むしろ内容によってはマイナスに働きます。
2. 目標設定とフィードバックをシステム化する
⇒ 優秀さの定義がシンプルなので、それらを定量化し目標設定シートに落とし込み、結果を毎月社員にレポートするだけです。成長のために多少のアドバイスはしますが、基本的には自分で考えて、成長してほしいので、一方的なティーチングは最小限にしています。
3. 仕事が属人化しないようにする
⇒ 幸い図面作成業務はマニュアルが元々あり、私自身が業務を把握しているので、CADオペレーターが少し辞めても大勢に影響はありません。新規で採用し、また教育するだけです。
管理部門の仕事については、人事労務、総務は私が対応できるように最低限の業務を覚えました。
会計だけは、どうにも学ぶ気が起きなかったのですが、会計コンサルと契約し、業務の殆どを外注しています。自社の業務も会計コンサルのサポートを受ければ、短期間であれば何とかできると思います。
測れないものを評価の対象にしない
上記3点に取り組む目的は、自社に必要な社員が残り、合わない社員が辞めていくという自浄作用をつくるためです。
人間なので態度や想いなど評価範囲にしたくなりますが、測れないものを評価項目に入れると一貫性がなくなりますし、本当に自社に必要な社員に適切な評価が行われず、相対的に損をするという事態になると考えています。
前提として、私自身も含め社員は、“会社に雇ってもらっているのではなく、自分のために働く”を意識しています。
会社からのリクエストと対価をシンプルにし、互いに利益が成立している場合のみ、働きつづける。そういう会社を目指しています。
当たり前のことですが、徹底できれば社員が突然辞めたいと言い出したとしても、自浄作用が効いていると言え、むしろポジティブになれると思います。