障がい者雇用が進まない現状

障がい者雇用に取り組もうとした際、企業側が直面する課題は以下のようなものが想定されます。

  • 業務の創出、切り出しが難しい
  • 社内の環境設備・体制構築
  • 障がい者のフォロー体制や他の社員の理解
  • 定着率(離職率)

また、働く側の障がい者にとっても就職へのハードルはあります。
例えば、

  • 就業したくても、出来る仕事が限られる
  • 受け入れ体制が整っている企業が少ない
  • 社内での十分な理解、サポートが得られず、働きづらさを感じる

などです。

これら企業側の課題と、働く側のハードルが、障がい者雇用が進んでいない要因と考えられます。

これらの要因を自社で解決するのではなく、従来の勤務体系とは異なる、『サテライトオフィスを活用した障がい者雇用』に目を向けてみるのはいかがでしょうか?

厚生労働省も、障害者雇用率の引き上げに合わせ、雇用・定着促進にサテライトオフィスの活用が有効と発表し、導入方法をまとめたマニュアルを公開するなど、企業に障がい者のサテライトオフィス勤務導入を促進しています。

サテライトオフィスを活用する企業側のメリット

障がい者雇用サテライトオフィスは、障がい者の方が勤務するスペースを社外に設置し、細やかなサポート・配慮を受けながら業務を行う場所です。

障がい者にとっては、手厚いフォローがあったり設備環境が整っていたりと、働きやすい場となりますが、利用する企業側のメリットは何でしょうか。以下に挙げてみます。

  • 社内での体制、環境整備が不要
  • 障害の種類に関わらず、多様な障がい者を採用することができる
  • 遠隔地の障がい者も雇用できる
  • 定着(離職率の低下)
  • 複数名の雇用ができる(一定数の雇用数確保)
  • 障がい者へ就労の機会を提供できる

自社内で対応できる範囲に限らず、様々な選択肢が広がる点で、サテライトオフィス活用はとても有効な手段となり得ます。

障がい者雇用サテライトオフィスサービス『ウェル工房』

当社クリエアナブキでは、2020年4月香川県坂出市に障がい者雇用サテライトオフィスとして『ウェル工房』をオープンしました。

現在、県内外の3社の利用企業に雇用される、8名の障がい者の方が勤務しています。

ウェル工房では、健康加工食品の製造を業務内容として設定し、サポート社員が2名常駐、障がい特性に合わせた就労、定着支援を行っています。

また採用候補者の人材紹介も併せて行っており、利用企業は採用から就業までワンストップでサービスを利用することが可能です。

(『ウェル工房』の様子)

まとめ

企業における障がい者雇用の取り組みが進む中、企業もこれまでと違うアプローチで対応できる方法はないか、検討が必要な段階にあります。

サテライトオフィスを活用した障がい者雇用はどのようなものか、その仕組みを知る場として、ウェル工房のオンライン見学会も実施していますので、障がい者雇用についてご相談がある方は、こちらからお気軽にご相談ください。

【ここが大変だよ!障がい者雇用】

第1回ここが大変だよ!障がい者雇用~「基本の基」編~
第2回障がい者雇用を始める!採用活動の準備をしよう
第3回:障がい者雇用の新しい形!サテライトオフィスを活用しよう!