こんにちは。中国・四国UIターンセンター渋谷オフィスの瀧 周太郎です。

2020年11月の有効求人倍率は1.06倍と前の月を0.02ポイント上回りました。数値上は前月を上回ったものの、新規求人は11か月連続で減少しているとのことで、有効求人倍率が1倍を下回った都道府県は15もあるそうです。

「有効求人数」は昨年より21.7%減少、新規求人も昨年より21.4%とコロナは雇用にも大きな影響を与え、今後長期的にみて徐々に悪化していく可能性もあるのではないかと思っています。

「転職市場」の状況としては決して良い状況ではありませんが、コロナの影響で都市圏から地方への移住やUターンを考え始めた方が増えてきているのは事実です。

移住・Uターンにあたっての情報収集は現地に行くのが一番だと思いますが、人の行き来やイベントが制限されている中でオンラインでの移住・Uターンセミナーの開催が増えてきています。オンライン開催の移住セミナー・Uターンセミナーなどに参加される方も多いのではないでしょうか。

行政機関等移住やUターンを支援している関係各所もオンライン化も少しずつ整ってきているようで、地方移住・Uターンに関しての情報収集が外出しなくても気軽に聞けるイベントとして、オンラインセミナーは今後も増えていくと思われます。 

私もオンライン移住セミナー等で地方転職に関して、お話をする機会をいただいていますが、最近セミナーでお伝えしている内容に、「業種」と「職種」の考え方があります。

今更なにをと思われる方もいるかもしれませんが、地方への転職、特に企業が少ない地域や一次産業が盛んな地域への移住・Uターンを考えている方には今一度この「業種」と「職種」に関して理解を深めていただければと思います。

業種:事業などの種類。業界と言われることも。
   農業、林業、建設業、情報通信業、サービス業など

職種:仕事の種類
   営業職、事務職、販売職など

仕事を探していく時に「〇〇の業界で働きたい」という方もいれば「〇〇職にチャレンジしたい」という方もいるかと思います。

都市圏と比べて企業の数が限られている地方では、業種と職種どちらも考えていく必要があるかと思います。

業種(業界)でやりたい仕事を考える

希望の地域に多い業種であれば、比較的求人が出てきやすい傾向があります。

建設業とか介護・福祉といった業界や、今はコロナで求人が減っていますが、以前はサービス業、飲食業なども比較的求人が多い業種でした。

一方で少しずつ地方にも増えてきていますが、WEBマーケティングなどのWEB関係の業種は都市圏と比べるとまだまだ少ない印象です。

職種でやりたい仕事を考える

地方だけではなく、全国的な傾向だと思いますが、「事務職」の求人は減少傾向にあります。AIはもちろん、アプリケーションやシステムはここ数年でも格段に進歩していて、事務にかかる工程は減ってきています。直近では印鑑のあるなしの話も出てきましたが、今後も「事務職」の求人数は大きく増えることはないかもしれません。

逆に、全国どこでも比較的求人が多い職種は、営業職です。
また、製造業が盛んな瀬戸内エリアなどでは、技術職の求人割合も比較的多い傾向があります。

職種で考えていくポイントとして、都市圏と比べて地方ではまだまだ少ないWEB業界の仕事を例にとってみると、WEBマーケティング会社、WEB制作会社の数は少ないかもしれませんがWEBに係る職種で考えていくと異なる業種でも可能性が出てきます。

 例えば

・印刷会社でのWEBデザイナーの募集 
・販売業での自社サイトのデザイン・更新など
 ・製造業でECサイト(通販サイト)持っている企業での運営やマーケティング 
・農業法人でこれから通信販売をWEBサイトでやっていこうとしている企業 などなど

業界にとらわれず、何をしたいのか、どんなスキルを活かしたいのかをしっかり考えるといいですね。

「ないものねだり」という言葉がありますが、地方への移住・Uターンを考えていくにあたって、そこの地域にない業種は作る(起業)必要が出てくる可能性もあります。ただ職種にまで落とし込んで考えていくと希望にあった仕事が見つかる可能性も高くなると思います。

中国・四国UIターンセンターではオンラインや電話での相談も受けてけています。地方への移住やUターンに関して、わからないことがあればいつでもご相談ください。