昨今の経済、社会情勢の中、リモートワークが広く一般的に受け入れられるようになってきました。「せざるを得ない」状況に追い込まれた結果、リモートワークでも仕事が普通にまわるということを実感した方は多いのではないでしょうか。

通勤電車に揺られながら毎日会社に出社し、夜遅くまで残業し…日本人が「当たり前」のこととして受け入れていたワークスタイルが、ここにきて大きく変貌しようとしています。この変化の中で生まれた「余裕」、つまり「考える時間」は、今一度自分の今後の働き方を振り返るよい機会ととらえることもできます。

今までの自分の棚卸しをして、仕事との向き合い方を考えて理想の働き方を実現するためのヒントをお伝えできればと思います。

一度、立ち止まって考えてみよう

まず、自分の現状を振り返ってみましょう。

ずばり、今の仕事は「楽しい」ですか? 「好き」ですか?

やりがいや人間関係、ワークライフバランスはどうでしょう。 職場の環境や雰囲気も含めて、振り返ってみましょう。

ここで「No」という心の声が聞こえたなら、いったん立ち止まって考える時期なのかもしれません。

人によってはすでに「仕事がいやだ」「仕事がつらい」という状況の人もいるかもしれませんね。体調や精神状況にも影響が出ている方も…。

そういった方にはまず、以下の方法をオススメします。

仕事が楽しくないと思ったら…

生活を整える

何はさておき、基本的な対策として重要なのが、食事、睡眠、休息の3つです。

まずは食事。

偏った食事を避け、バランスのよい食事をできるだけ心がける、加工食品ばかりではなく自炊にも取り組んでみるなど、できる範囲で改善をはかりましょう。人は食べたものでできているので、何を摂取するのかは大切な問題です。

次に睡眠。

日本人の睡眠時間の短さは、世界でも群を抜いていると言われています。睡眠時間自体を7~8時間前後きちんととる、就寝前にはテレビ、スマホ、PC等を触らない時間を作る、入浴してしっかり身体を温めるなどを試してみましょう。睡眠は単なる身体疲労の回復にとどまらず、精神的なストレスを解消するためにも必要と言われています。しっかりと寝て、身心を整えましょう。

そして最後に休息。

意外と取れていないのが勤務時間中の休憩です。作業効率を維持しながら一日働くために、少なくとも1時間に1度は意識して休憩を取るようにしましょう。何時間も休みなく作業を続けていると、知らない間に作業効率も落ち、ストレスもたまります。休憩時には軽いストレッチをするなど、体をほぐすのもいいでしょう。

家にいる機会の多い中、食事、睡眠、休息を改善するには最適なタイミングです。自分の生活によい結果をもたらす良い習慣を身につけることは、仕事に対してだけでなく、プライベートについてもしっかりとした基盤につながります。

自分の「強み」「弱み」を整理する

今、自分が取り組んでいる業務を一つ一つ棚卸しをしてみましょう。

うまくいっている業務は何ですか?
逆に、うまくまわっていない業務は何ですか?

その原因をじっくり考えていくと、自分が得意としていること、苦手なことが見えてきます。好きなこと、嫌いなことと言ってもいいかもしれません。

例えば、「細かいチェック作業は苦手だから、どうしても後回しにしがちで時間がかかっているな」とか、「お客様とコミュニケーションを取る仕事は得意だから対応も早いし、積極的に取り組めているな」といったことが見えてくるはずです。

自分の「強み」「弱み」を今一度見つめた結果、「強み」をより活かし、「弱み」を補完するような仕事の進め方を再検討してみましょう。

自身の特性を知ることで、より楽しんで仕事に取り組むことができていくと、理想の働き方がみつかるはずです。

思い切って休暇を取る

「仕事がつらい」「仕事がいやだ」といった思いが非常に強く、辛い状況が続いている方は、思い切って休暇を取ることもおすすめします。

数日~数週間程度の一定期間、仕事から離れて休息しましょう。

休暇中は仕事のことは一切考えず、休暇を楽しむことだけに集中します。今までできていなかった趣味を始める、会えていなかった友人と連絡を取るなどもいいでしょう。

いったん仕事から自分を完全に切り離した期間を持つことで、体も心もリフレッシュできます。仕事へのモチベーションが戻るだけでなく、そこから新たな気付きが生まれるかもしれません。

転職を視野に入れる

自身の行動や思考は変えられますが、周囲の環境や人間関係は一人ではなかなか改善しづらいものです。また、じっくり自身を見つめた結果、「やはり別の仕事が自分にはむいているかも」という結論に至ることもあるでしょう。

そういった場合は、転職について検討されてもいいかもしれません。

世の中には数多の企業があり、その1つ1つに触れていくことで、自身が求めている「働き方」「仕事に対して大事にしているもの」が明らかにもなります。

例えば、今までやりがいを重視して働いてきたけれど、少しペースを落として家族との時間や、自身のプライベートとのバランスを取ることが本当は大切にしたいことだった、ということが分かるかもしれません。そうした場合は、Uターン、Iターン転職も視野に入ってくるでしょう。

こんな時だからこそ、キャリア相談の活用を

改めて考えてみると、自分が大切にしたい「働き方」や「仕事に対して求めているもの」など、いろいろな思いがあることに気づいたのではないでしょうか。

キャリアも理想の働き方も、ひとりひとり異なります。
これからのことを考えると不安に思うこともあるでしょう。そんなとき、キャリアコンサルタントにキャリア相談するのも一つの手です。

また、「転職する!」と決めたなら、キャリアコンサルタントが強い味方になります。頼りになる伴走者がいてくれたほうが、実りある転職が実現できる可能性がぐんと高くなりますよ。

ちなみに。クリエアナブキのキャリアコンサルタントは、転職支援の経験が豊富なだけでなく、自身もUターン、Iターン転職をしたという経験者も多数います。ウィズコロナ時代、地方への移住・地元へのUターンを考える方も増えていると聞いています。ぜひお気軽にご相談ください。

皆さんが、理想の働き方を実現できますように!