こんにちは。

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、急速に企業の活用が広まったWEB会議サービスのZOOM。先月の当コラムでも、オンラインでの面談について取り上げたように、当社でも転職希望の方との面談や社内会議、お取引先様との商談など、使用する機会が格段に増えました。

「オンライン飲み会」などプライベートで使用される方もいて、このコラムをご覧の皆様も、使用した経験のある方がおおいのではないでしょうか。これほど急速に普及したWEBサービスはLINE以来ではないかと思っています。

私が支援する方の選考においても、面接が対面から非対面のWEB面接に切り替わることが多くなり、その影響によりWEB面接を想定した面接指導をする機会が増えてきました。

そこで、今回はWEB面接をテーマに取り上げます。

 

WEB面接は「反応がわかりにくい」

対面と異なり、感知できる情報量が圧倒的に少ない!

転職活動中の社会人や就活中の大学生など数十人の方とお話をしてきましたが、これまで選考過程においては対面というのが基本でしたので、オンラインという慣れない形式の面接に戸惑う方がかなり多かったようです。

WEB面接に対して一番多かった感想は、「相手の反応がわかりにくい」ということでした。

対面の面接でも自分の話が伝わっているのか、響いているのかよくわからないと話す方は多いのですが、WEB面接になると相手の姿は胸から上くらいしか見えませんし、表情も対面よりもさらに見えにくくなります。

誰でも会話をするときには無意識に相手の表情から反応を読み取っていますが、WEB面接では視覚から入ってくる相手の情報が極端に少なくなってしまうため、違和感を持ってしまうようです。

しっかり見るために、タブレット・パソコンで

相手の反応がわかりにくくて困ったという方にお話を聞いてみると、WEB面接にスマートフォンを使用している方が多かったように思います。

スマートフォンでも使えないことはないのですが、画面が小さい分、相手の表情がより見えにくくなることは否めません。WEB面接では必ず画面の大きいタブレットやパソコンを使用するようにしましょう。

しっかり聴くために、イヤホンを使う

イヤホンを使用するということも効果的です。スピーカーからの声よりも格段に聞き取りやすくなり、声のトーンから相手の様子を読み取りやすくなるという効果も期待できます。

WEB面接でイヤホンを使用していいのか、という疑問をお持ちの方がいらっしゃいますが、イヤホンの使用が失礼に当たるということはありませんので、準備できる方はぜひ使用してください。

イヤホンを使用するときに注意したいのは、マイク付きのイヤホンを使用する場合は、人間の声の高さの音を良く拾いますので、周囲の雑音や声には特に注意をしてください。ご家族が近くにいる場合には、自分の耳で聞こえるよりもマイクが音声を拾ってしまうことで騒がしいと思われてしまう場合があります。 

 

WEB面接で必要な対策

相手の表情が見えにくいということは、企業の担当者にもあなたの様子がわかりにくいということでもあります。面接形式の違いで伝わるものが伝わらないということは勿体ないため、できる限りの対策はしておきたいものです。

(1)安定した通信環境を確保する

出来れば無線の通信回線より固定回線に接続することが理想的です。

不安定な通信環境により、映像が停止してしまったり画質が粗くなってしまうことがあります。直接選考には関係ありませんが、トラブルにより慌ててしまって面接がうまくいかないようなことは避けたいですよね。 

(2)背景はシンプルを心掛ける

WEB面接の時には、自分の背後に室内の様子が映ります。散らかっていたり派手なポスターが貼ってあったりすると、あまり見栄えが良くありませんので、背景はシンプルな壁やカーテンになるように注意しましょう。

ZOOMでは室内の様子が映らないようにする機能として仮想背景機能があります。仮想背景を使用する場合は、面接に適した画像にするよう注意しましょう。

(3)カメラの位置や明るさに注意する

パソコンやタブレットのカメラ位置が低いと、相手にはあなたの顔を見上げるような映像が映ってしまいます。そのため相手には文字通り上から目線で話しているように見えてしまいます。

カメラ位置はできるだけ目線の高さに近づけるのがよいでしょう。

また、室内の照明の位置によっては顔が影になってしまい、表情が暗く映ってしまいます。
パソコン側から照らす照明を置くなど、表情が明るくきれいに見えるようにしましょう。

(4)話すときはカメラを見る

パソコンの画面とカメラの位置にはわずかにズレがあります。自分が話すときには、つい画面を見てしまいがちですが、相手からは目線がズレているように見えます。

相手に目線を合わせて話をしているように見せるため、話すときはカメラを見るように心がけましょう。

(5)メモは紙に書く。パソコンに入力しない

面接の最中に、メモを取りたいと思うこともあるでしょう。目の前にパソコンがあって、キーボードがあるわけですから、ついパソコンに入力してメモを取る方もいるようです。

しかし、キーボードやマウスの操作音は、マイクから相手に伝わってしまいますし、耳障りに聞こえます。

メモをする際はあらかじめ紙と筆記用具を用意して、パソコンに入力することを避けましょう。「メモを取っていいですか」とお断りすることも忘れずに。

 

(6)画面にはWEB会議ソフト以外は開かないようにする

面接時に携帯電話の電源をオフにするのと同じように、パソコンやタブレットでWEB面接を受けているときにも、WEB会議ソフト以外のアプリはすべて閉じておくようにしましょう。

パソコンには起動時に自動で立ち上がるソフトがありますが、セキュリティソフト以外は、すべて落としておくことをお勧めします。メールソフトやSNSなどの着信アラームが面接時に入ってこないとも限りません。

絶対に真似をしてほしくない良くない例として、ある会社の面接では、自己PRや志望動機をメモした内容を画面に表示して、カンニングペーパーのように読もうとした方がいたそうです。メモを目で追っている様子は伝わりますし、自分の言葉で話をしているのと、メモを読んでいるのとでは話し方が違いますので、すぐに相手には伝わってしまいます。

(7)トラブルに備えて、緊急連絡ができるようにしておく

万全の準備をしていても、通信環境やPCの不調で面接が始められないというトラブルが起こる可能性もあります。

緊急時に連絡が取れるよう、担当者の連絡先を確認しておきましょう。 

まとめ

Uターン・Iターン転職が一般的になり、都市から地方への移住・転職が盛んになっていく中、WEB面接を導入する企業はこれからも増えていくでしょう。

WEB面接の特性を良く理解して、しっかりと準備すれば、WEB面接でも充分に普段の自分を表現することは可能です。クリエアナブキでは、WEB面接を想定した面接指導も可能ですので、担当のコンサルタントにお気軽にご相談ください。

 

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