こんにちは。

このたびの平成30年7月豪雨被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

6月は大阪で大きな地震があり、今回は西日本各地に甚大な被害をもたらした豪雨と、今期に入って自然の驚異を感じることが続いています。特に今回は記録的な豪雨であり、まだ被害の全容はわかりませんが、既に想像を絶する状況となっています。

そんな中、香川県内でもボランティアに集う方々や、被災地への支援物資を集める動きが見受けられ、非常に頼もしく感じられました。まだまだ、交通機関も混乱が続いています。ボランティアに参加される方が二次的な被害に遭わないよう願うとともに、私も微力ながら自分のできることに取り組みたいと思っています。

各社、6月の中途採用求人倍率を発表

さて、7月9日にリクルートさんとパーソルキャリアさんが、そろって6月の中途採用求人倍率を発表しました。

リクルートは求人倍率は5ヶ月連続で低下

リクルートの発表では求人倍率は5ヶ月連続で低下したそうです。
求人倍率売り手市場という報道とは逆行するような内容ですが、実際は「求人数は伸びているものの、転職希望者が増加しているためやや低下した」ということのようです。求人が少なくなっているわけではなく、転職市場が活性化しているということなのでしょう。

市場全体を見ると、世の中では相変わらず人手不足感は強まっているようですが、職種や業界など特定の条件に応募者が集中する傾向にあります。「売り手市場」という言葉が独り歩きしている感はありますが、日ごろ転職に関わる仕事をしている私どもの感覚としても、全ての業種、職種で門戸が広がっているというわけでもありませんので、転職をお考えの方はしっかりと理解をしておく必要があるでしょう。

パーソルキャリアは求人倍率は上昇

パーソルキャリアの発表では求人倍率は上昇しており、データの取り方が違いますので単純に比較はできませんが、やはり採用意欲が旺盛であることがうかがえます。こちらでは、「新卒採用の繁忙期が終わったことにより、中途採用が本格化している」とされています。

企業によって差はありますが、概ね3月~6月の時期は、新入社員の研修や新卒採用の選考や内定者対応など、様々な業務が集中するため、人事担当は多忙を極めます。特に全国区で採用活動をしている会社の人事は出張も重なり、この時期に人事担当の方とお話をしていると、「月の半分も社内にいなかった」というお話を聞くことも珍しくありません。

この時期に求人ご応募いただいた方は、なかなか面接の結果連絡が無かったり、次の面接の日程が決まらなかったりで、ご迷惑をおかけした方もいらっしゃったのではないでしょうか。

7月は転職市場の転換期

第二新卒、若年層の求人動向に注目

7月に入り新卒関連の採用活動が落ち着いてくるとともに、来年の4月の入社予定者が読めてきます。

この時期からの中途採用の本格化には二つ理由があります。

ひとつは前述の新卒採用活動に割いていた時間が中途採用に回せることになったこと。
もうひとつは新卒採用で計画未達成に終わった分を中途採用で補おうと、中途採用計画が変更になることがあるためです。

これは、新卒採用市場において売り手市場化が進んでいるものの、合格基準は下げず、結果的に計画に届かないまま採用を終了させている会社が増えているからです。

第二新卒に該当する概ね20代前半から半ばくらいまでの方は、一度終了した求人がまた再開されるなど、新たな求人が出る可能性があります。転職をお考えの方は、この時期の求人情報の動きにぜひ注目されることをお勧めいたします。

エリアによっては自然災害の影響も

また、今年独自の事由ですが、UターンやIターン/移住など、働くエリア・住むエリアを決めて転職活動をされている方には平成30年7月豪雨の被害も少なからず影響することがないとも言い切れません。

少しずつ報道されておりますが、被害の大きかった地域に生産拠点を持つメーカーの生産設備が被害を受けていたり、下請けの部品メーカーからの部品供給が滞るなど、地域の経済に影響を与える可能性もあります。該当の地域への転職をお考えの方は、地域の状況を調べておくこともお勧めいたします。

まとめ

通常の転職活動は3か月程度の期間が一般的だとされており、Uターン・Iターン/移住など転居を伴う転職の場合は、半年~1年のスパンで検討している方が多くいらっしゃいます。そのため、年明け~春にかけてのUターン・Iターン転職を目指している方は、夏~秋のうちに転職活動を始めることをお勧めいたします。

お子さまの就学などの理由で来春までにはUターン・Iターン/移住したいという方は、転職市場が動き始める7月というタイミングに合わせて、そろそろ情報収集などから始めてみてはいかがでしょうか。夏季休暇などを利用して、移住イベントや転職セミナーなどで転職を希望するエリア情報を聞いてみるのもお勧めです。

転職市場の動きを転職活動に活かし、ぜひ希望の転職を成功させてください。