最近営業先のお客様から、教育研修の実施方法について、「集合研修が良いか?オンライン研修が良いか?」とご質問を受けることが多くなってきました。

コロナの影響によりさまざまな場面でオンライン化が驚異的なスピードで浸透し、教育研修においてもオンライン研修が増えています。

当初、効果の面で、懐疑的な目を向けられることの多かったオンライン研修ですが、最近では受講者のパソコンリテラシー(パソコンの知識や活用能力)の向上、画面を通した受講に対する慣れもあり、認知が広まっている印象があります。

双方の研修には、それぞれメリットがあります。そのメリットをどのように活かし、研修効果を最大化するかが大事だと思います。

そこで各研修方法のメリットをまとめてみました。

集合研修のメリット

一番のメリットは受講者が同じ空間に集まり直接顔を合わせることによる「人間関係の構築」ではないでしょうか?研修の中だけの関係ではなく、その後、職場に戻ってからも助け合える関係になっていくかもしれません。

講師または参加者間のやり取りにライブ感があることが、関係構築のしやすさにつながっていると感じます。

こういった要素は集合研修でしか得られないメリットだと思います。

実際におこなった、集合研修の内容と研修効果についてご紹介します。

<研修内容>

若年層向けの価値観共有・フォローアップ研修

<研修目的>

  • 受講者間のコミュニケーションを深め関係性を強化すること
  • 組織内での価値観を共有すること

<経緯>

コロナ禍のため、開催方法について、集合研修かオンライン研修にするかご検討いただき、最終的に様々な感染対策を行った上で集合研修での開催となりました。

<研修効果>

  • 受講者間の活発なコミュニケーションにより、相互理解が進んだと感じています。
  • 受講者の表情が明るく活き活きと変化していく様子が非常に印象的でした。

実は、幼少期からスマホやSNSが身近にあり、人とのつながりやコミュニティを重視する傾向があるZ世代と言われる若年層にとって、情報が容易に手に入るからこそ、体験型の「集合研修」に価値を感じるのかも知れません。

企業の研修企画のご担当者からは、「迷ったが、集合研修をしてよかった!」とのお言葉をいただきました。

オンライン研修のメリット

コストの削減、負担の軽減が最初に出てくると思います。移動にかかる時間、移動に伴う交通費・宿泊費、テキスト印刷の必要もなくなるので様々な経費が削減ができ、状況によっては集合研修の半額以下のコストで開催することが可能です。

研修運営担当者の業務負担も比較的軽くなります。(各種案内の発信、移動・宿泊手配等の業務、会場の手配など)。

また、現状での最大のメリットは、コロナの影響を受けることなく年初計画通りに教育研修を実施できることなのかもしれません。

実際におこなったオンライン研修の内容と研修効果についてご紹介します。

<研修内容>

管理職層向けのリーダーシップ研修

<研修目的>

  • リーダー像を認識すること
  • 自らのコンピテンシーを理解し組織の中で発揮すること

<経緯>

集合研修を予定されていましたが、コロナ感染防止を優先し、オンラインで実施いただくことになりました。集合研修の延期ということも考えられましたが、今、このタイミングで実施したい研修ということで、オンライン開催を選択されました。

<研修効果>

  • カスタマイズしたカリキュラムをご提案していた為、WEB会議ツールを使用し頻繁に少人数でのグループワークやディスカッション、チャット機能を有効活用することで、講師のアドバイスやフィードバックが集合研修同様のパフォーマンスで発揮されていることが印象的でした。

受講者の方々も周りに人が誰もいない中で内省する機会や時間を得たことで、より深く考え、意見を発信することで学びになっていたのかもしれません。

まとめ

今回はオンライン研修と集合研修のメリットついて考えてみました。

昨年から教育研修事業の実務に関わる中で、実施される企業様、研修講師の方々がオンライン化に積極的に取り組んだ結果、現在はカリキュラムによっては集合研修以上の効果が上げられるようになっています。

研修を延期することにより発生するメリット・デメリットと、開催方法の変更による可能性を考える機会になれば幸いです。教育研修に関してご相談がある方は、こちらまでお気軽にご連絡ください。

何か新しい発見があるかもしれません。