人生とともに役割は変化していく

研修のセールスをしていた時、好きだったコンテンツの一つに「役割認識」というものがありました。

管理職研修やキャリアデザイン研修などのプログラムに組み込まれることが多かったのですが、職場における〇〇の役割は何かという意見を研修参加者同士で話し合い、=自身の役割として認識するとともに、役割を全うするために必要なものを課題化するというものです。

特に再雇用予定者やシニア社員向けの研修で、尊敬する研修講師が言っていた「人は役割が多い方が輝ける」というものに深く共感しています。

人は生まれた時は“子ども”という役割があり、年を重ねるごとに、“学生”、“親”、“〇〇委員”、“課長”などと役割が増えていく。しかし定年退職や家族との死別などにより、ある日を境に役割が減っていく。役割が減るタイミングを迎える前に、新たな役割に挑戦するなど、どう備えるかが重要という話を今でも覚えています。

少ない役割をしっかり全うするという考えや、あまり多くの役割を担うと疲れちゃうという考えもあると思います。

しかし私自身は役割を多く持つと、心身ともに元気でいられるし、経験値を積めると思っているので、意識的に役割を増やすようにしています。

自分の役割を書き出してみよう

私自身の今の役割をざっくり整理してみることにしました。

  • 一児の父
  • 子(両親健在)
  • 弟(姉が一人)
  • 後輩(会社、学生時代)
  • 先輩(〃)
  • 友人(学生時代、社会人)
  • ベトナム現地法人の代表
  • 出向元である日本本社の社員
  • ダナン日本商工会議所の事務局メンバー
  • 各種スポーツサークルのメンバー

など、他にも細分化すればたくさんありますが、一つ一つの役割に対して自分自身が果たすべき項目などを、ふとした時に整理するようにしています。

そうすることで、自分が対処すべき課題が公私ともに明確になります。

それぞれの役割を認識して、ビジネスやプライベートに生かす

また仕事など自動的に多くの時間を割くものに没頭しがちなとき、どうしても疎かになる他の役割を思い出すことも重要だと、個人的には思います。

例えば私の場合、仕事や自分の趣味ばかりに時間を使い、日本にいる家族、特に両親を顧みない傾向があるので、たまには母親にメールでも送ろうかなどと思ったりします。

社内研修では職場に限定して役割を考えることが多いですが、プライベートの充実にも転用できる普遍的なコンテンツなので、皆さんも一度試してみることをおすすめします。

まとめ

1.    役割認識とは?

2.    人は役割が多い方が輝ける。

3.    役割の整理のプライベートへの流用もオススメ。