日本人は働きすぎなんてことを少し前まで言われていました。しかし、ベトナムに来て思うのですが、日本は休みがとにかく多いです。

2か国の一般的な年間労働時間を見比べてみましょう。

日本とベトナムの労働時間の比較

【ベトナムの一般的な年間休日】

TOTAL89日間

・祝日11日間
・日曜日52日間
・土曜日26日間(隔週勤務or半日勤務が一般的)

【日本の一般的な年間休日】

TOTAL119日間

・祝日15日間
・日曜日52日間
・土曜日52日間

【ベトナムの一般的な年間労働時間】

TOTAL:2,208時間

・残業はあまりしない会社が多いです。

【日本の一般的な年間労働時間】

TOTAL:2,268時間

・定時内1,968時間
・残業300時間(月25時間)

あまり変わらないですね。

休日、長期休暇共に多い日本のほうが楽ともとれます。

もちろん日本でもっと長時間働く人もいらっしゃいますが、それはベトナムも同様です。

日本人が会社に長居する理由

個人的な経験から、日本人は働きすぎというより、会社に長居しているという表現がしっくりきます。実際に生産性を意識して働いている時間がどれほどあるのか?という疑問を持ってしまいます。私自身も若手時代は日中の外回り中にサボり、夕方会社に戻り、遅くまでデスクワークしていたこともあります。

なぜこんなことが起こるのでしょうか?

とりあえず、2社しかない自分の経験を基に、仮説をたててみました。

・日中、会社にいると「営業は外に行け」と怒られた経験がある。
 →実際に何をしたかより、「頑張っていますよ!私!」アピールがまあまあ効く。

・夜、自分の仕事を終え、さっさと帰ると後ろめたい気持ちになる。
 →個人の時間を会社に捧げている感が評価対象になっている。

 ・夕方以降に連絡してくる人が多い。
 →朝~昼はウォーミングアップで、終業前から逆算し、エンジンかける人が多い?

・ちょっとくらいサボっても結果にあまり差が出ない。
 →みんな同様にサボっているのはないだろうか?

もちろん私自身、忙しい時に月100時間位残業した時もあります。また毎日遅くまで仕事をして、明らかな好成績を出す先輩もいました。

あなたの会社はいかがでしょうか?

個人の時間を犠牲にし、仕事やっていますよ!というアピールで、結果が出なくても、許される雰囲気はないでしょうか?

経営者・管理者が、生産性が高い組織を作るためにできること

この点を、人事制度で解決しようという試みがありますが、制度を運用するのは人なので、社員の意識≒企業文化が変わらないと難しいと感じています。

よって、直ぐにはどうこうできません。 

当たり前ですが、経営者・管理職ができることは、自分の行動を変えることです。 

私自身は最近、

1.    残業は許可制。理由に必要性がなければ帰らせます。

2.    長時間働いていたら、何に時間がかかっているか問います。

3.    よい結果・悪い結果ともに、その理由をスタッフと一緒に考えます。

を実践しています。

生産性の高い組織には程遠いですが…。
「会社に長居していると、社長が嫌がる」くらいの文化はあると思います。

まとめ

1.    日本人の一般的な労働時間はそんなに長くない。

2.    中には勤務中に必死で仕事していない人もいそう。

3.    生産性の高い組織を作るには、日常の行動を変えることから

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