気づけば2020年もあと1ヶ月程度。あっという間ですね。
今年の初めには珍しい働き方だったテレワークも今や当たり前となるなど、日々、働き方は変化しています。

 前回のコラムでは、現在のあなたにとって「なぜ仕事を探しているのか」「何のために働くのか」についてお伝えしました。

今回のコラムからは、年代別にキャリアについてのお話をしていきます。
年代によってキャリアへの向き合い方も変わっていくものです。まず今回は20代の皆さんに向けてお届けします。変化の激しい時代の中、キャリアについてどんな風に考えていけば良いのか迷う20代の方も多いのではないでしょうか。

20代はチャンスだらけ?キャリアのスタートライン

20代の皆さん、いまどのような時期でしょうか?

  • 学生生活を終え、社会人としてスタートした人
  • キャリアアップやキャリアチェンジを考え始めた人
  • 仕事は一旦お休みして家庭や子育てに専念されている人

その他、境遇はさまざまだと思います。

これからの長いキャリアの中で20代はスタートライン。境遇は違えど、20代の皆さんはチャンスにあふれた世代です!

多くの人は20代を過ぎた頃、そのことを実感するのではないのでしょうか?
何を隠そう、私もその一人です。

しかし、選択肢が多いからこそ「自分に何が向いているのか」「やりたいことが分からない」と迷ってしまうという方もいると思います。これから長いキャリアを歩む皆さんへ、キャリアを考えるヒントをご紹介します。

スタートしたばかりの20代で考えておくとよいこと

自分の強み

「あなたの強みはなんですか?」
思い返すと、就職活動だけでなく、高校受験の面接など学生時代から問われる質問ですね。

私も多くの求職者の方と話をする機会がありますが、私は○○ができる!と胸を張って答えられる方は少なく、また問いかけてみると、どうしても他の人と比べてしまい、消極的な方が多くいらっしゃいます。

周りと比べてしまっても、自分より能力の高い人はたくさんいるので、いつまでも見つかりません。

強みを考える時は「私は○○より○○が得意」、例えば黙々と取り組むことや考えることより人と接することが好きといった「自分の中での得意・好き」をヒントに、比較対象は他人ではなく自分で考えてみましょう。誰にでも得意なことや好きなことってあります!

また、迷った時は以前ご紹介したジョブカードを使ってみてもよいですね。

キャリアのテーマ

これからどんなキャリアを目指していきたいのか。経験の少ない20代ではっきりと決めることは難しいです。

難しいからといって、何も考えない・行動しないのではなく、ぜひいろんなことにチャレンジしてみてください!
チャレンジすることが難しい人は、目の前の仕事に一生懸命に取り組んでみてください。

20代のうちにしかできない経験を積むことで、情報量も増え、自分にとっての大切にしたいテーマ(興味のある仕事内容にこだわりたい、収入を重視したい、プライベートも大事にしたいなど)がきっと見えてくるはずです。

そうすることで目指したいキャリアも明確になりやすいと思います。

まとめ

20代は、これから迎える30代以降に向けての土台となる大事な時間。
30代以降どんなキャリアを歩むとしても、20代で自分自身が考えたことや経験したことは、間違いなく自分自身の力になります。

もちろん、就職して仕事するだけがキャリアではありません。

家庭を支えるキャリアをめざす
企業でノウハウを習得して独立する
実家の農家を継いでパワーアップさせる、など…

世の中にはまだまだ自分の知らなかった働き方や生き方があるかもしれません。新しいキャリアを知ることは、気持ちも前向きにさせてくれます!

ぜひ20代の今、広い視野を持って、また早い段階から「これまでとこれからの自分を考える」時間を作ってみてくださいね。そして迷った時にはぜひ、自分の強みとテーマを思い出してみてください。

【働き方は、生き方だ】普通の私のキャリア形成

第1回これから、もっと自分らしく生きるため「普通の私」も”キャリア”を考えてみよう
第2回完璧じゃなくていい。「普通の私」が一歩踏み出すために知っておきたいこと
第3回心の奥の声にフタしてませんか?「私らしい」を生きてみよう
第4回自身の強みや価値観を知っていますか?まずは「自分を知ること」から始めてみよう
第5回未来の豊かな自分を作り上げるための第一歩を踏み出しませんか
第6回:20代、キャリアの土台となる時期に考えてほしいこと
第7回ライフスタイルも変わる30代。ときどき見直しながら、自分の道を。
第8回出産・子育てを経験して仕事復帰を考えているママへ
第9回キャリアアップ就職・転職を考える子育て中の女性に伝えたいこと
第10回50代・アラフィフ世代の就活!今の生活スタイルと自分にあう働き方を探しましょう