しごと
2020/07/28
【働き方は生き方だ】完璧じゃなくていい。「普通の私」が一歩踏み出すために知っておきたいこと。
しごと,働き方は、生き方だ
目次
前回のコラムで「キャリア」という言葉の語源は、ラテン語の「carrus(車輪の付いた乗り物)」と言われており、車輪の通った跡(轍・わだち)を意味しているとお伝えしました。
自分がこれからどんな風に人生を進んでいくのか。
それを考えるのが、「キャリア」を考えるということ。
これまでの歩みも一人ひとり違っていて、これからの望みも一人ひとり違います。
なので「これが正しい!」という正解はありません。
順調そうだからと誰かのまねをして、同じ道を行こうとその轍(わだち)を辿ってもいざ自分が通るときは前の人とは違って、天気は大雨かもしれないし、荷物の量も多いかもしれない…。
一人ひとりが、自分自身で考えながら一歩ずつ進んでいくしかないんです。
でも、そんなの、何だかちょっと不安になりますよね…。
今回のコラムでは、キャリアについての実践的な知識や理論ではなく、女性が一歩踏み出したいときに励みになるような、おススメの動画を1本ご紹介します。
完璧じゃなくたってチャレンジして全然オッケー!
アメリカで「Girls Who Code」という女子学生にプログラミング教育を無償で提供するNPO法人を立ち上げたレシュマ・サウジャニさん登壇のTED動画です。
10分ちょっとの動画で、日本語の字幕も出ますので、ぜひ見てみてください。
▼女の子に完璧さではなく勇気を教えよう
https://youtu.be/fC9da6eqaqg
「女の子は完璧に、男の子は勇敢に」育てられてきた
動画の中でレシュマ・サウジャニさんは、「女の子はリスクや失敗を避けて完璧であるように育てられ、男の子はリスクをとって挑戦し勇敢であるように育てられる」と言っています。
これはアメリカの話ですが、日本でも同じですよね。
いえ、もっとその傾向は強いかもしれません。
女の子は真面目に、愛想よく、安全第一。
男の子は多少やんちゃをしても「男の子だから」と許され、褒められることもある。
まさに「男は度胸、女は愛嬌」。
昭和が終わり平成も終わった令和の時代の今でも、得意げにこの言葉を言う人がいるのは驚きです。
(これからの世界を生きる女の子たち、真に受けないで!)
こういった社会で育てば、大人になったころには「勇気」に関して大きな差ができるのは当然。
確かに、学校や会社の会議や、セミナーなどの場では男性の方が発言する率が高いと思いませんか?
「ちゃんとわかってるか自信がないから手を挙げられない」
「間違ってたら恥ずかしいから考えを発表できない」
女性たちからはこんな言葉が出るのをよく聞きます。
完璧じゃないと、行動できなくなってしまうんですね。
どちらかというと気が強く、全然引っ込み思案というわけではない私でも、過去振り返ると思い当たる節があります。(こういう傾向があることを知ってから、意識してなるべく発言するようになりました。)
そしてこれは、人生を大きく左右する就職・転職の時にも明確にあらわれるようです。
「完璧であるように」「失敗しないように」育ってきた女の子は、仕事の選択においてもリスクを避けるようになります・・・。
採用条件の60%を満たしていれば挑戦する男性と、1%でも足りないと応募しない女性
この動画の中で「男性は条件を60%満たしていれば求人に応募するが、女性は100%満たしていないと応募しない」というhpによる調査結果※が紹介されています。
(※ヒューレットパッカード社の社内調査 参考資料はこちら)
私が初めてこの話を聞いたとき、そんなに差があるんだ!とびっくりしたと同時に、どこか納得感もありました。
みなさんはどうですか?
自分のことを考えてみても、100%とは言わないまでも、基本的には求人に書かれている条件やスキルをかなりの割合で満たしていないと、その求人には応募してこなかったように思います。
それが当たり前だと思っていましたが、この調査結果を知って、もしかしたらチャンスを逃したこともあるのかもしれないと感じました。
これだけ男女で差があったら、手にできるチャンスも大きく差が出てしまいますよね。
今、仕事に関してさまざまな女性の話を伺いますが、「求人にこう書いてますよね、なので私にはとても応募できないです。」とおっしゃる女性は非常に多いです。
もちろん、何でもかんでも応募すればいいというものではありません。
でも自分が「本当にやりたい!」と思う内容の求人に出会ったとき、「完全には条件を満たしてないから」と、すぐにあきらめてしまうのはもったいないと思います。
勇気あるあなたの一歩、踏み出す気持ちを全力で応援します
社会の中で、長い時間をかけて形づくられてしまったものを、カンタンに変えることはできません。
急に「勇気を出せ」と言われてすぐできるなら苦労しませんよね。
動画の中でレシュマ・サウジャニさんは、構造的な問題は努力でどうにかなるものじゃない。だから女性が連携して支援するネットワークが必要だと言っています。
クリエアナブキのステートメントの中には、こんな言葉があります。
私たちは、人材サービス会社として、
ひとりひとりの想いにしっかりと寄り添い、
踏み出す気持ちを全力で応援します。
( クリエアナブキ ひとに翼を。https://www.crie.co.jp/slogan/ )
この言葉のとおり、私たちは「女性が一歩踏み出す気持ち」を、全力でサポートしたいと思っています。
「キャリア形成」なんて、何から始めたら良いのかわからない方もいますよね。
まずは、毎月クリエアナブキの社員たちが、「キャリア」について考えていくためのヒントを発信していきますので、読んでみてください。
そして、それがあなたの人生にとって、何かのきっかけになったら嬉しいです。
【働き方は、生き方だ】普通の私のキャリア形成 第1回:これから、もっと自分らしく生きるため「普通の私」も”キャリア”を考えてみよう |