しごと
2020/06/17
ウィズコロナ時代、住みたいまちで働くUIターン就職・転職のポイント
しごと,ウィズコロナ時代の働き方
目次
はじめまして、クリエアナブキ 新入社員の武村です!
ウィズコロナ時代の働き方シリーズ、前回のコラムでは「今の時代にこそ取り組みたい、自己分析の考え方」についてご紹介しました。今回は「地方で働く、UIターン就職・転職のポイント」についてお伝えします。
ウィズコロナの働き方として、今、地方で働くことを意識している若者が増えています。進学・就職などで地元地域から出た後、就職・転職で地元に戻る「Uターン」、出身地以外の場所に行く「Iターン」などです。
しかし、いざUIターン就職・転職を意識しても、分からないことも多いと思います。今回はUIターンのメリットやポイントについて、実際に新卒でUターン就職をした私の体験談を交えながら考えていきたいと思います。
UIターン就職のメリット
生まれ育った場所で仕事をするということ
地元に帰って仕事をする第一のメリットは、自分の慣れ親しんだ土地という安心感です。通勤や生活環境など日々の暮らしが想像しやすいのはもちろん、小中高の同級生や先輩など既に見知った人間関係がある場合や、地元トークができる人が多いため馴染みやすく、仕事においても、プライベートにおいても、比較的抵抗なく新生活のスタートが切れます。
家族が近くにいること
地元就職の場合、実家に同居、もしくは県内で一人暮らしを行う人が多いでしょう。いずれにしても、県外に出ていた時と比べ、すぐに会いに行ける距離にいることも大きなポイントです。新型コロナウィルスの感染拡大などの緊急時にも、結婚や子育て・親の介護などライフステージの変化にも対応しやすく、お互いに助け合うことができます。Uターン者の多くは、自分自身だけでなく家族の生活状況も鑑みて行われることが多くあります。
地方の仕事と生活
漁業や農業、その地域の主要産業など、そこにしかない仕事ができることも魅力の1つだと言えます。新たな仕事へチャレンジするために地方への転職を希望される方もいるでしょう。
また、生活面では、都市部に比べると物価が安い点、通勤時間が短い点、待機児童数が少ないため保育園を利用しやすい点、自然豊かな土地で子育てが行いやすい点などがあげられます。いずれも地域によって差はありますが、最近では各自治体が移住の推進を行っており、サポートを受けられるところもあります。自分の希望する働き方や生活に合わせて地域を選ぶことができるのもUIターンならではと言えるでしょう。
UIターン就活・転職活動のポイント
では、UIターンならではの就職・転職活動のポイントを見ていきましょう。
UIターンの理由を明確に
UIターンの就職・転職活動では、「なぜ県外の大学に進学したのか」「なぜ地元地域に帰ってきたいと考えているのか」についてよく質問されます。そのため、自分がUIターンをする理由を明確にしておかなければいけません。自己分析を行う際、自分のこれまでの経験や性格だけでなく、自分の希望する地域での生活や、仕事内容を具体的に考えることが重要になります。県外に出て地元の魅力に気づいた、進学先で学んだことを地元で活かしたい等、「地域貢献」のためにUIターンを希望する人も多いようです。
企業情報の収集
就職・転職をする際、企業の情報や地域について知ることはとても大切です。
まずは多くの情報を収集するため、マイナビやリクナビなどの就職・転職情報サイトを積極的に利用しましょう。あわせて、合同説明会やインターンシップなどへの参加もお勧めします。地元の転職エージェントなどを利用し、地域のことをよく知るキャリアコンサルタントの話を聞くという方法もあります。
地方の企業は、情報サイトを利用せず、自社サイトやハローワークのみで募集活動を行っている場合があります。都市部に比べて情報量も募集人数も限られていますので、幅広くアンテナを張り、早めの情報収集を行いましょう。
個人活動を乗り越える
地元であれば、大学のキャリアセンター、家族・友人、OBOG等、多く人と関わりながら活動できますが、UIターンでは個人活動が多くなります。しかし応募書類の作成や面接対策などは、客観的な指摘がある方が効果的なため、オンラインでのサポートを利用したり、公的機関や民間のUIターン支援などを利用することをおすすめします。独りでの活動は不安が多く、精神的に落ち込むこともあります。気分転換のためにも人と関わりながら乗り越えられるように工夫することが大切です。
UIターンはお金がかかる?
選考場所までの交通費はもちろん、遠方の場合はホテルに泊まる必要もあります。現在、コロナウイルスの影響で対面での面接活動の中止やオンライン対応も増えていますが、それでも全くお金がかからない就職・転職活動は少ないでしょう。
特に新卒採用の場合、就活イベントや一部の面接試験は、県庁所在地で行われることが多いです。そのため、県庁所在地以外の市町村に実家がある場合は、思っていたよりお金がかかってしまうケースが多くあります。また、選考書類と共に必要になってくる証明書の発行など細々とした出費もかさむものです。
余分な移動を減らす計画的なスケジューリングとともに、お金の準備も考えておきましょう。
まず、一歩踏み出してみよう
少しでも「地元に帰りたい」「地方で働きたい」という気持ちがあるなら、まず一歩行動することから始めてみませんか。実際に見て、聞いてみると、仕事や生活のイメージが浮かんできたり、思わぬところで興味のある仕事に出会えたりするかもしれません。
合同説明会や地元の企業のインターンシップなどの就職・転職イベントに一度参加してみるだけでも、地方で仕事をするイメージが膨らみますよ。
まとめ
私は、昨年Uターンを希望し就職活動していました。ただでさえ初めての就職活動で分からないことが多い中、地元企業の情報収集に苦戦し不安でいっぱいだったことを覚えています。しかし、社会人になる一歩目だからこそ働くことについて真剣に考えたため、納得のいく選択をすることができました。今、新型コロナウイルスの拡大により生活に様々な変化が起きています。UIターンでの就職・転職を検討している方にとっても、自分自身にあった働き方を考える良い機会になることを願っています。
「ウィズコロナ時代の働き方」シリーズ 第0回:ウィズコロナの働き方、テレワークなどの経験と”新しい生活様式”から考える。 |