キャリアについての悩みは世代によって様々ですが、中でもアラフィフ世代の女性は定年退職が現実的になり、退職後の第二の人生や年金受給を見越して、今の働き方でいいのか、今後のキャリアについて悩まれているのではないでしょうか。

より豊かなセカンドライフを過ごすためには、今から自分自身の課題(キャリア・ライフスタイル)や将来について考えることが大切です。

リカレント教育に注目してみましょう

最近では「リカレント教育」が注目されています。「リカレント教育」とは社会人が新たに学ぶこと。「学びなおし」ともいいます。生涯にわたり「教育」と「就労」のサイクルを繰り返す教育制度のことです。

セカンドキャリアを考える際、今のままのキャリアではなく、新しい知識や仕事に生かせるスキルを取得した方がいい場合もあります。また一度習得している知識や技術を、最新の情報にアップデートするためにも、学びなおしは必要です。

現在のお仕事をしながら、リカレント教育を受けるということは大変かもしれませんが、気力や体力がある“今”が始め時かもしれませんね。

キャリアデザインを考えてみましょう

「キャリアデザイン」とは将来なりたい自分を実現するために、自分の職業人生を主体的に設計し、実現していくことです。どのような仕事をしたいか、どのような働き方を望んでいるか、理想の人生を設計することです。

まずは、今までのキャリアを見返し、自己理解を深めましょう。

キャリアデザインの考え方・目的

今までの仕事上の経験から得たことや、自分の強み・弱み、仕事をしていくうえで自分自身が大切にしていることについて考えてみましょう。

①    何ができるか
今までの経験を見直す → 培ってきたスキル、取得した資格、成果など

②    何をすべきか
今やるべきことを考える → 学びなおし、新たな経験を積むなど

③    何をしたいか
将来どうしたいか → 興味関心があることは何か、やりたいこと(実はやりたいと思っていたこと)は何か

漠然と将来のことや興味があることを考えただけでは、キャリアデザインは設計できません。

まずは自己理解を深め、目標やありたい姿になるためにはどのようなキャリアを築くべきなのか。というプロセスやアクションを明確にしていきましょう。

ジョブ・カードの活用

キャリアデザインを考えるとき、「ジョブ・カード」を利用すると、自己理解や仕事理解を深めることができます。

「ジョブ・カード」とは厚生労働省が主導するジョブ・カード制度で使用する書類で、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールです。

このようなツールを使い自分自身でキャリアデザインを考える機会を作ってみてはいかがでしょうか。

https://jobcard.mhlw.go.jp/ (厚生労働省ホームページ)

就職してから今までの約30年間を、思い出しながら整理したり振り返ったりすることで、自分が大切にしていることや、楽しかったこと、または後悔していたり、やり残したと思っていることなどを明確にでき、自分だけの今後のキャリアのヒントが見えてくるかもしれません。

最後に

「人生100年時代」、アラフィフ世代はちょうど折り返し点です。

まだまだつづく人生をより豊かに充実した人生するために、自分自身の将来について・キャリアについ考えてみてはどうでしょうか。