
副業者と共に地産外商にチャレンジ【副業人材サービスSETOUCHI CONNECT】

副業人材として活躍中の方と採用企業の方にお話を伺いました。
30代
男性
(営業)
副業を考えるには、人それぞれの理由があり、きっかけも様々です。
SETOUCHI CONNECTのサービスを通じて、現在、経営課題解決の取り組みをされている企業の方に、採用のポイントや背景などを聞かせていただきました。また、副業人材として活躍中の方にも、どんなことがきっかけで副業をしようと考えたのか、実際の活動内容などを伺いました。
ご協力いただいたのは、菓子の製造・販売などを行っている株式会社浜幸(高知県高知市)の代表取締役社長 浜田さまと千葉県在住の鵜川さまです。
株式会社浜幸 浜田さまのインタビュー
・副業人材を募集しようと思った理由
もともと高知県内を主なターゲットとしていましたが、人口減少も進む中で高知県内のみでは限界があると考えており、首都圏に販路拡大したいという想いがありました。
これまでは主に食品メーカーを対象とした展示会へ定期的に出店し、参加するバイヤーと接点を持ち、商談につなげるケースがほとんどでしたが、新型コロナウイルスの影響で展示会が軒並み中止となりました。また、展示会がきっかけで取引に至るのは卸が圧倒的に多く、利益を考えると百貨店や小売と直接取引できるようにしたいとも考えていて、展示会以外での活動がもっと必要と感じていました。
直接取引していただくためには綿密にアプローチをする必要がありますが、現状なかなかできていませんでした。そこで、私たちの代わりに今後ターゲットとしていきたい場所へアプローチしてもらうことと、首都圏での実績が少なかったので、営業活動をしていく中で改善点や課題などの洗い出しを行いたいと考え、募集をお願いすることにしました。
・鵜川さんを選んだ理由
営業活動も一部行っていただくという募集内容で該当する人材は少ないと想定していましたが、13名応募があり、うち2名と面談を行いました。
決定した鵜川さんは、お話が的確でわかりやすく信頼できる方と感じました。販路拡大の経験があることもさることながら、地方創生への想いが強く、地方から発信をすることで地元高知に貢献したいという弊社の想いとも一致しますし、スキルや経験以上に共感しあえることを重視したいと思っていたので、この方にお願いしようと決めました。
・依頼した仕事内容やその成果について
販路拡大のための営業活動として、鵜川さんが想定しているルートにアポイントを取ってサンプル持参や会社の説明をしていただき、味の感想などを報告していただいています。頻度は1週間に1回、5~10時間程度で、具体的な訪問件数などは決めていません。営業先から言われたことをそのまま伝えるだけでなく、自身の分析も加えてフィードバックしていただくなど、想定以上にたくさん動いてくださり、ありがたいと思っています。
実際に鵜川さんのおかげで2021年12月に、冬ギフトを『しぶちか』に置いてもらえることになりました。今回は様子見で1ヵ月ですが、弊社が一番自信をもっておすすめできる商品は夏場のゼリーなので、これを機に夏場にブースを確保させていただければと考えています。また、お忙しい百貨店のバイヤーさんとも鵜川さんのルートで直接お話をしていただけています。
まずは自社を知ってもらうことだけでも大きな意味がありますし、定期的なやり取りをすることで今後チャンスも生まれると思いますので、鵜川さんを頼りに引き続きお願いしたいと思っています。
・まだSETOUCHICONNECTを使ったことのない企業に向けてメッセージ
社内の活動だけでは知りえなかった情報に出会えます。市場で把握できていないことが山ほどある中で、その情報を知れるだけでも今後の改善に繋がると思いますし、事業展開の中で今までと違うことをしようと考えている企業には、ぜひ副業人材を活用してほしいです。自社の「当たり前」を見直すきっかけにもなりますし、自社の強みや良さを改めて発見する機会も得ることができ、社員の自信にも繋がります。
また、初めてのことで不安も大きかったので、クリエアナブキにアシストしてもらえてすごく安心しました。成功報酬型で人選できることはありがたかったですし、他社の相場や契約締結時のアドバイスをしていただけたからこそ、こうして鵜川さんと契約できました。
インタビューにご協力いただいた「株式会社浜幸」はこんな会社
株式会社浜幸 https://www.hamako.com/
株式会社浜幸は、高知県でお菓子の製造販売とリゾートホテルの運営を行う会社です。
お菓子を通じて心の豊かな生活のお手伝いをすることで、高知に貢献し続けます。
鵜川さまのインタビュー
・この仕事を選んだ理由
私は今年2月に会社を立ち上げ、代表を務めています。
自身のスキル・経験を活かせること、自分の可能性を広げていくために、自分の人脈にはない思いがけない出会い(探索)をしたいと考えていたところ、浜幸の副業人材募集に辿り着きました。
高知から東京に進出し、販路拡大するという課題について、率直に私自身の人脈や経験が発揮できる分野だと思いました。
どのような課題を抱えているか、どのようなルートが使えるか、どうしたらバイヤーに刺さりやすいか等は事前にイメージができました。元々業務で月に数回東京と様々な地方を行き来しており、日ごろ感じる消費者視点を持っていることも活かせると感じました。
・活動内容
まずは人脈や営業・マーケティングスキルを活用して百貨店、小売店などにアプローチし、反応などを会社にフィードバックしました。社員とはチャットで頻繁にやりとりをし、多い時は毎日のように連絡をとることもあります。
時に厳しい内容を伝えなくてはいけないこともありますが、社外の側面も持つ人間だからこそ核心に迫る意見を言えることも副業のメリットだと思います。社員だとどうしても上司の顔色を見て、伝えるべきことを伝えられないこともありますから。
また、人脈を使った活動だけでなく、新しいルート開拓や展開にも取り組み始めています。
副業的なスタートでしたが、真の課題解決に貢献するため今後もどうしたら浜幸さまが飛躍できるかを常に考え、模索し、行動していきたいと思います。
・SETOUCHI CONNECTについて
クリエアナブキがコーディネートしてくれることで、マッチングから契約まで非常にスムーズに進行することができました。
副業プラットフォームによりWebだけで契約まで完結する時代ですが、企業と直接やりとりをする場合、直接お会いしてじっくり話をするなどお互いの真偽性を見る目が必要です。
また、直接聞きづらい内容も間に入ってくれることで正確に確認し合うことができました。通常の面接では知らされない選考結果の理由なども細やかに説明してもらったので、納得して進めることができました。
生産年齢人口の減少の観点からも、経営課題を抱える企業が副業などパラレルキャリア人材を活用する可能性はもっと広がると思います。現在は買い手市場であるものの、今後は人材の獲得競争も起きてくるのではないでしょうか。ミスマッチ防止と、副業人材活用を支援するクリエアナブキのサービスの可能性はもっと広がると思います。
・今後について
会社員時代は銀行で中小企業から東証1部上場企業までの法人営業、上場企業の経営企画部門への業務出向、地方企業の企業再生などに携わりました。
様々な経験を積む中で、銀行員として引退後に自分には何ができるだろうという疑問が蓄積していくことを感じました。
銀行員の立場で企業課題の一部に携わるだけでなく、両足を突っ込んで会社経営に携わりながら、課題解決に取り組んでいきたいと考えるようになり、MBAを取得し銀行を退職、その後起業しました。
今回は東京への販路拡大という経営課題をきっかけに契約を開始しましたが、浜幸さまに真の意味でお役に立つためもう少し分野を広げ、長く腰を据えてやっていきたい想いが強くなっています。
例えば美味しさへのこだわりから、業界では殆ど取り組まれていない手法を積極的に活用するなど当社にはたくさんのダイヤの原石があります。現状では、そのようなお客様が価値と感じる情報が十分にPRされていないもったいなさも感じます。
東京での販路拡大と同時に、ベースとなる高知の売上増にもつながるブランディングと営業を戦略化し、両輪で取り組めたらと思っています。